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キングはコケてもかっこいい

2024年11月23日に大坂 京セラドームで開催されたMAMA AWARDS授賞式での、BIGBANGさんのステージがかっこよすぎた。
そんなことはいまや宇宙の常識なので、私のような者がいまさら鼻の穴をふくらませて言うことではない。

恥ずかしながら、私はこの動画を見るまで、BIGBANGさんのパフォーマンスをまともに拝見したことがなかった。お名前はもちろん存じ上げていたが、メンバーの区別もついていなかったし、なんならこの動画を初めて見たときは、テヤンさんとGDさんが同じ人に見えていた。さすがにおかしい。衣装ぜんぜん違うし。

まず3回連続で再生して、鼻血が出てないことを確認してから、さらに3回再生した。2025年1月の時点で再生回数が約5000万回にのぼっていることから、私と同じようなことをしている人間がこの地球上に相当な数いることが推量される。

会場で受賞者のアイドルの皆さんがすっかりただのファンになって盛り上がっている様子は、ネット上でも大いに話題になった。
しかしこの動画、話題になったポイントがもうひとつある。「Home Sweet Home」の始めのほうで、テヤンさんが転んでいるのに、ぜんぜん転んでいるように見えないのだ。

私は初めて動画でそのシーンを見たとき、「あれ、なんか体勢が低くなったな」、とは思ったが、あまりに自然すぎたしあまりにかっこよすぎたので、そういう振り付けだと思った。

やがて、この「転んでもあまりにかっこよすぎるテヤンさん」にトキメキが止まらなくなった世界中のダンサーたちが、「あまりにかっこよすぎる転んだ姿までコピッたダンス動画」を次々と作成。ネットにはその「完コピ動画」があふれる事態となった。

BIGBANGについてまったく無知だった私は、関連動画に上がってくるいろんな動画を見まくった。そして、母国語の韓国語はもちろん、流ちょうに英語や日本語も使いこなしてトークするキング・オブ・K-Popの輝かしい姿に感服した。言語というのは、使っていないとすぐにヘタクソになる。身をもって体験した人間が、ここに、胸を張って証言しよう。ちょっとしゃべってないと、すーぐヘタになるよ! びっくりする! 大勢の注目を浴びながらあれだけ上手におしゃべりするには、日々、ものすごーくお勉強されていることはまず間違いない。

本番。それに備えたリハーサル。歌やダンスの練習。それらの合間に、外国語の勉強も怠らない。そんな日々を幼いころから重ねてきた方々なのだ。

そりゃ、コケてもかっこいいわ。

日頃、あらゆる段差はもちろん、何もないところでもスッコケまくっている私からすれば、爪の垢を0.0001mgでいいからいただきたい。今朝も洗濯物を抱えて歩いていたら、カーペットのはじっこにスリッパが引っかかってコケッとなった。家の中ですらこの体たらくだ。

私の場合はまず、ボーっとしながら歩かないことと、体幹を鍛えるところから始めないといけない。

キングへの道のりは長い。

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福市恵子
こんなご時世ですので、どうかノープレッシャーで…… でも、いただけたら、自分のスキルアップに使わせていただきます!