コロナ禍でゴルフ場が廃業。
悲しいニュースが流れしまいました。
他業界に比べてコロナの影響が少ないゴルフですが、やはり厳しいところは厳しいようです。
廃業したのは広島県神石高原町にある「仙養ヶ原ゴルフクラブ」。
広島県生まれの私も神石高原町というのは初めて聞いた地名なのですが、広島と岡山の県境に近い中国山地に位置する町だそうです。
つまり結構な山奥なわけで、このゴルフ場も福山市街地から車でおよそ1時間。
高速道路なぞあるはずもなく、一般道で1時間。
しかも標高700mにあるということですから、相当な山道も通っていくことになるのでしょう。
廃業やむなしといった立地ですが、調べてみるとかなり面白いゴルフ場だったことが分かります。
開場は昭和62年、バブル経済の真っ只中です。
元は牧場だった土地らしく、全国的にも珍しい個人事業主が経営するゴルフ場でした。
これは私の想像ですが、山奥の高原でひっそり牧場を営んでいたゴルフ好きが、バブル経済で一山当てようとゴルフ場経営に乗り出したのではないでしょうか。
会員700名で預託金5億5千万ですから、一人当たりに計算するとおよそ80万円。
この金額なら福山市の一般サラリーマンも買っちゃうかもしれないですね。
元が牧場ということなので、高低差の少ないフラットな地形なようです。
そして18ホールはありますが、パー66で総距離4,497ヤードというコンパクトなコースです。
パー5が2つだけ、パー3が8ホールあります。
200ヤード台のパー4も多いので、ドライバーを振り回す人には物足りないかもしれないですが、ドライバーだけがゴルフじゃないということを教えてくれるコースでもあるかもしれません。
他にもジンギスカンが名物だったり、Google Mapにキレイな星空が投稿されていたり、高原ならでは魅力はたっぷりありそうです。
日本には2,600を超えるゴルフ場がありますが、これほど魅力的なコースは多くないのかもしれません。
重ね重ね残念でなりません。
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ゴルフギアに携わる仕事をしていますが、ゴルフの面白さ探しを趣味にしています。どうして多くの人がゴルフにはまっていくのでしょうか。それを研究しています。