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【内藤陽介】【おはよう寺ちゃん】【プラ新法】
今朝の文化放送「おはよう寺ちゃん」で、郵便学者の内藤陽介さんがプラスチック資源循環促進法(プラ新法)についてお話しされていたのでメモしておきます。
きっかけはこちらのツイート。
あまり一般認知されてないが、進次郎が環境大臣やった時の置き土産で4月から全国のホテルは客室に歯ブラシ等のアメニティを置くことが出来なくなります(リサイクル製品以外)。各宿泊業者はその準備に現在大騒動になっています。
— 木曽崇@国際カジノ研究所:「飯テロ」注意報発令中 (@takashikiso) March 9, 2022
そして4月からは「部屋に歯ブラシも何もない」ってお客様側が大騒ぎに
因みにコレはレジ袋の時にも言いましたが、海洋ゴミの主犯は漁業関連の投棄物ですし、海中微細プラスチックの主犯はナイロン製衣服です。そういう所にメスを入れず、市民にとって手間だけで効果の薄い分野にだけ規制を入れるのは、実態的な保全効果より「市民の意識醸成」を狙ってるからとの事です(棒
— 木曽崇@国際カジノ研究所:「飯テロ」注意報発令中 (@takashikiso) March 9, 2022
以下、ラジオのメモ。
・大手スーパーのレジ袋有料化は環境対策ではなく便乗値上げが多い。
・レジ袋有料化では品質や厚み、事業者の規模などにより無料で配れる例外措置があった。経産省は業界団体等に説明していたが、環境省は国民向けにすべて義務化だと錯覚するようなアナウンスをした。極めて悪質。
・小泉、原田両大臣は、目的がプラスチック削減ではなく市民の意識啓発だとはっきり言った。レジ袋有料化の効果測定をやらずにプラ新法をつくるのはおかしい。
動画の12分10秒〜17分30秒あたりです。詳細についてはぜひお聴きください!
繰り返しになりますが、海洋プラスチック削減のために必要な対策はプラスチックの「使用量」削減ではなく、海への「排出量」の削減です。プラスチックの使用量削減が海洋プラスチックの削減につながるのであれば、自治体のゴミ収集の過程で海洋投棄していることが前提となります。もちろんそんな自治体はどこにもないはずです。
また、日本の海岸に漂着するごみでは大半が漁網・ロープ、ブイ、漁具などで、ポリ袋(レジ袋)はごくごくわずかです。
さらに、海岸の漂着ペットボトルと日本製だけでなくかなりの割合で他国のものが含まれています。
このあたりについては下の記事と書籍に詳しく書いています。
しかし、何の影響力もなく無力感でいっぱいです。プラスチック業界の厳しい事業環境も仄聞しています。これがSDGs、誰一人取り残さない社会と言えるのでしょうか。