藤枝一也

環境・CSRの世界で日々疑問に思っていることについて書きます。企業のCSR担当者や学生…

藤枝一也

環境・CSRの世界で日々疑問に思っていることについて書きます。企業のCSR担当者や学生の皆さまの参考になれば幸いです。 横浜国立大学→法政大学大学院環境経営修士。 記事は個人の見解です。

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【新刊が出ます】SDGsエコバブルの終焉

なななんと、来週また新刊が出ます! 4年連続で4冊目の本となります。 サラリーマンが実名でこんな活動をしてもメリットなんか何もなく、デメリットばかりです(いや本当です・・・)。それでも、昨今の産業界のおかしな脱炭素原理主義の流れを少しでも正したいと思って言論活動を続けてきました。これまでの3冊よりも少しだけ変化の兆しが見えてきたと言える1冊になっていると思います。 今回も12名の著者が集まって書きました。 (「はじめに」だけの杉山さんを加えれば13名です) 他の先生方の論

    • 米国パリ協定離脱→日本企業も脱炭素目標撤回を

      トランプさんが大統領選圧勝。これで米国のパリ協定離脱が決まりました。2月にこんな期待をしていました。 https://note.com/kfujieda/n/naa21bb66e0d7 トランプ大統領のことなので、さらに気候変動枠組条約からも抜ける可能性すらあります。 日本国もパリ協定から離脱するのが理想ですが、ポリコレ欧州の手前そんな大胆なことを政治が決断できないのであれば(情けない…)、2025年2月に提出予定の2035年CO2削減目標(NDC)を提出しなければよい

      • 【どんどん】企業の脱炭素目標撤回【続く】

        また出ました。 忘れないようにメモしておきます。 あれ?先日のニュージーランド航空の件もだけど、SBTiって原単位目標でも認めてくれるのか。絶対量13%削減ではパリ協定の1.5℃目標にも2℃目標にも合致していないのでは? 以前からずっと科学的根拠に関する杜撰さを指摘されており、また今年春にはスコープ3ガイドラインにおける炭素クレジット利用を巡って理事会と従業員が内紛を起こしてカーボンオフセットを認める・認めないというリリースを何度も出し直したり・・・、やはりいい加減な組織

        • 1日半経っても太陽光パネルが燃えたとは報道されない

          キノコ工場の火災に関する報道で、昨日は「太陽光パネル」の記載がありませんでした。 37時間経って鎮圧(鎮火ではないらしい)した、という報道がたくさん出ていますが、相変わらず太陽光パネルの記載はありません。写真や動画を観れば屋根の太陽光パネルが燃えていたのは 明らかなのですが。 MSNwww.msn.com

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        【新刊が出ます】SDGsエコバブルの終焉

          欧州ESGファンド閉鎖ラッシュ加速、主要市場で資金流入後退の兆し

          どんどん明るみになるESGの終焉。 ESGはグリーンウォッシュだったことがバレたので、お上から怒られる前に自らファンドを閉鎖している模様。 ここ数年、 「ESG投資は世界の潮流だ」 「この流れは不可逆だ」 「日本はESG後進国」 「日本企業はバスに乗り遅れるな」 などと煽っていた人たち、息をしていますか。 日本企業の皆さま、沈みゆく泥舟から降り遅れませぬように。

          欧州ESGファンド閉鎖ラッシュ加速、主要市場で資金流入後退の兆し

          何度でも言おう 製品のCO2排出量表示も「手段の目的化」です

          アゴラに寄稿しました。 国が進めるカーボンフットプリントの表示ガイドライン策定について。 スコープ3もSDGsも同じで、普及が自己目的化していることを論じました。企業にも消費者にもまったく付加価値がなく、CO2削減の効果はもちろんなく、単に普及させる人たちが得をするだけ。迷惑な話です。 5分ほどお時間を頂戴しますが、ご笑覧ください!

          何度でも言おう 製品のCO2排出量表示も「手段の目的化」です

          なぜ太陽光パネルの火災だと報じられない?

          明らかに屋根の太陽光パネルが燃えているのに、どの報道にも「太陽光パネル」の文字がない。

          なぜ太陽光パネルの火災だと報じられない?

          限界ESGによるレッテル貼りに惑わされませぬように

          先日のnote記事を加筆・修正してアゴラに寄稿しました。 これから増えるであろう、限界ESG、限界SDGsの方々によるグリーンハッシングなどというレッテル貼りに、日本企業の皆さんが惑わされませぬように。 6分ほどお時間をいただきますが、ご笑覧ください。

          限界ESGによるレッテル貼りに惑わされませぬように

          気候変動への適応など忘れよう -経済開発による気候への適応こそ重要だ-

          表題を見て「えええ!?どういうこと!?」と思いましたが、なるほど「気候変動への適応」と「気候への適応」という区別があるそうで。初めて知りました。忘れないようにメモメモ。 “実際のところ、人類はこれまで、様々な気候に対して十分に適応してきたとは言い難い。私たちの歴史的な気候は、穏やかさや優しさからは程遠く、私たちの幸福には無頓着であり、しばしば敵対的ですらあった。だからこそ歴史を紐解けば、気候が社会に壊滅的な影響を与えた事例が数多く存在するのだ。  同時に人類は、気候変化

          気候変動への適応など忘れよう -経済開発による気候への適応こそ重要だ-

          グリーンハッシング=誠実な企業

          ESGもSDGsも2021年がピークで今は終焉に向かっていますが、今後「グリーンハッシング」という言葉を使ってなんとか企業を脱炭素界隈にとどめようとする限界ESGの方々が増えそうです。 誠実で正直な情報開示や企業姿勢をグリーンハッシングとレッテル貼りする記事。 グリーンウォッシングとグリーンハッシングは二律背反です。第三の道なんてありません。 気候危機だ地球沸騰だと大袈裟に企業を煽り立てて世の中をグリーンウォッシュだらけにしておきながら、今度は黙るな、正確な情報を公表しろ

          グリーンハッシング=誠実な企業

          日本企業はドイツの炭素クレジット詐欺被害に学ぶべき

          アゴラに寄稿しました。 日本企業はドイツの炭素クレジット詐欺被害に学ぶべき やれやれ。今度はCO2ゼロハイヤーだそうです。。 今春、ドイツで大騒ぎになった炭素クレジット詐欺被害と全く同じことを後追いしかねないのですが、日本語メディアが脱炭素に逆行するネタを報道しないので産業界で全く知られておらず、こんなリスクの高い取り組みが再生産され続けます。 炭素クレジットはすべて本質的にグリーンウォッシュ。 グリーンウォッシュに頼らなければ達成できない経営計画なんて破棄すべきです。

          日本企業はドイツの炭素クレジット詐欺被害に学ぶべき

          企業の脱炭素目標撤回、続々

          英BPも脱炭素目標を撤回するようです。 イギリスのBP、石油・天然ガス削減の目標撤回を検討 「脱炭素」修正 先日のアゴラ記事でニュージーランド航空が撤回したことを紹介しました。 2024年は企業の脱炭素宣言の終わりの始まり これからどんどん増えます。人権侵害とグリーンウォッシュに手を染めなければ成り立たない脱炭素目標を撤回して、誠実で地に足のついた低炭素目標に切り替えるという宣言こそが企業価値向上につながる時代になります。日本企業ではどこが先陣を切るでしょうか。 私

          企業の脱炭素目標撤回、続々

          私が大好きで尊敬するお二人が気候変動に関して嘘を付くAIをとっちめた

          先月アゴラに出ていた、キヤノングローバル戦略研究所 杉山大志研究主幹の記事2本。最高に面白いです(笑)。 気候危機だと煽る嘘つき御用学者のAIをとっちめた 気候科学のコンセンサスなど押付けるなとAIが懇願 この杉山さんの2本の記事を、進化生態学者で慶應義塾大学名誉教授、NPO法人鶴見川流域ネットワーキング代表理事の岸由二さんにお伝えしたところ、同じことをやってみたそうです。ご本人の承諾を得てFacebook投稿を転載します。 杉山さんの真似をして、Copilotと、鶴

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          米下院司法委が大手金融機関と左翼活動家の気候カルテルを暴く

          アゴラに寄稿しました。 6月に出ていた米下院司法委員会の気候カルテルに関する報告書を紹介します。 これとんでもない内容が書かれています。 11月の大統領選でトランプさんが返り咲いたら動き出すかもしれない重要な内容なのに、日本語のメディアで報じられないので産業界で全く知られていません。メディアの報じない自由によって日本企業の意思決定が歪められています。 ちょっと長いので5分ほどお時間をいただきますが、ぜひご覧ください。

          米下院司法委が大手金融機関と左翼活動家の気候カルテルを暴く

          環境活動家vsグリーンウォッシュを行う企業、どっちもどっち

          タイソン・フーズ、虚偽の「ネットゼロ」および「気候に優しい」マーケティング主張で訴えられる 最後のパラグラフは、昨今日本企業が公表しているスコープ3も全く同じです。こんなグリーンウォッシュは早くやめなければなりません。 2050年ネットゼロなどという馬鹿げた目標を企業に求める環境活動家も、脱炭素の波には乗るけどグリーンウォッシュだらけの企業側も、どっちもどっちです。

          環境活動家vsグリーンウォッシュを行う企業、どっちもどっち

          脱炭素をめぐる合成の誤謬

          アゴラに寄稿しました。 日本の気候リーダー(自称)の方々の認識があまりにもひどくてめまいがします。 2分で読めますのでご笑覧ください!

          脱炭素をめぐる合成の誤謬