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まちづくらーを読んでみた!

はじめに

KFは今年で発足してから19年目を迎えます。
そこで今回は、KFが発足してから10年間の活動について書かれた『学生まちづくらーの奇跡ー国立発!一橋大学のコミュニティ・ビジネス』を読んで、印象に残ったエピソードや私の感じたことを書いていきたいと思います!

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↑こちらが『まちづくらー』です。一橋大学の図書館で借りてきました。
だいぶ年季が入っていますね~!
それでは、早速見ていきましょう!

商店街の工事

初めに紹介するのは店舗改装工事に関するエピソード。

商店街の工事には大工さんに混じって学生も参加しました。学生が工事に参加することで、市民に関心をもってもらおうとしたのです。
学生たちは、授業が終わると商店街に駆けつけ、工事を手伝いました。大工仕事などはしたことはないけれど、材木を切り、漆喰をかき混ぜ、せっせと働きます。3カ月に及ぶ工事は無事終了し、がらんどうの店舗はきれいなお店へと生まれ変わったのです。

驚いたのは、今あるお店が学生と商店主のみなさんが一から作り上げたものであるということ!!
工事も自分たちで行うというのは、「俺たちが一から商店街を作り直していくぞ!」という強い決意を感じました。

コミュニティ・カフェここたの

続いてはここたののお話です。
「カフェここたの」では、店をオープンしてからもチャレンジし続けます。

💡「『カフェここたの』は、ビジネスとして軌道にのった。しかし、それだけではカフェを作った目的を果たしたことにはならない。コミュニティ・カフェはコミュニティを作るからこそコミュニティ・カフェなのである。」(101貢)

そのように考えた学生たちは、オープンマイクのイベントをここたのでも行うことを決定し、さらに交流を生むゲームも取り入れることにしました。

💡「参加者どうしが知り合いになれる、スタッフとも仲良くなれる、そんな場所になることを願った。」(102貢)

コミュニティ・カフェとして、お互いが繋がれる場所を提供する、居場所をつくるといった役割を担っていたのですね。カフェを開くだけで終わらせずに、さらに挑戦していく姿には見習うべきものがあります!

市民が講師になる教室〜まちかど教室〜

続いてはまちかどに関するエピソード。
まちかど教室とは、学生が中心となって運営する市民向け講座のことを指します。

💡「商店街の中に教育の拠点を作るということは、商店街に『買う』という機能だけではなく、『学ぶ』という機能を付加するということになる。商店街が従来とは違う機能をもつことで、商業の活性化にも貢献できると考えた。(中略)市民同士が教あうことでコミュニティができる、そんな場を提供したい。」(53貢)

まちかど教室には、ただイベントを開くことが目的なのではなく、学生・商店街・市民の3者を結びつける、という目的があり、さらに、市民同士も繋げていくという重要な役割を果たしているのですね。

そして、まちかど教室は一度休止してから、一橋大学の教授を講師とする講座として再スタートしました。しかし、単に大学の講義をするだけでは魅力が不足していました。そこで学生はまちかど教室をマグロの解体ショー(⁈)になぞらえて、以下のような提案をします。
💡「『マグロを職人が切り開いていくように、社会科学は世間を解剖しているんです。それをわかりやすく、面白く見せるショーを作るのが、市民と大学をつなぐまちかど教室の意味だと思うんです。』」(118貢)

なるほど!ただ、教授に授業をしてもらうだけではダメで、市民の視点に立って作り上げていかなければならないのですね。
そして、まちかど教室をマグロの解体ショーになぞらえるところにユーモアを感じました(笑)

コミュニティ・ビジネス

店舗経営だけでなく、様々なことに挑戦していきます。お買い物サポーターズ、お祭りサポーターズもその一つ。

お買い物サポーターズは、学生たちが団地に住む高齢の方の代わりに買い物をするという試みで、「商店街と学生、団地住民の3者を結びつけるコミュニティ・ビジネス」(133貢)でした。しかし、結局は失敗に終わってしまいます。そこで次に挑戦したのは、お祭りの助っ人をするお祭りサポーターズ。Por-Kのメンバーが総出で様々なお祭りに参加していました。その後、団地の広場に焼きそばやビールなどの出店を出す「谷保北ビアガーデン」や「ハロウィン仮装コンテスト」など、商店主と学生が協力してイベントを開催していきます。

商店街と学生、団地住民の3者を結びつけるコミュニティ・ビジネス」(133貢)という言葉がとても印象に残りました。現在、コロナ禍ということもあり、学生が商店街に行く機会も減ってしまい、この3者のつながりは薄くなってしまっているように思います…。この試みのように、学生が商店街、そして国立に住んでいる人たちを巻き込みながら色々なことに挑戦したいです!そして、失敗しても諦めずに挑戦し続けることの大切さも実感ました。

実験、開始、失敗、突破

💡「KFの各プロジェクトの成功要因を俯瞰してみたい。すると、どれも『実験』『開始』『失敗』『突破』という道を経てきていることがわかる。」(171貢)
「もうひとつ、『実験』『開始』『失敗』『突破』という流れから導かれる仮説がある。それは、そうした厳しい状況を潜り抜けてきたために、KFというチームが強くなったということである。」(174貢)

大切なことは、失敗を恐れず、まずは実験してみること。上手くいかなければ、別の方法を考え、挑戦し続けること。トライアンドエラーを繰り返しすことで成長していくのだと思います。コロナ禍でできることは限られてしまうけれど、その中でできることにはたくさん挑戦していきたいです!

最後に

「まちづくらー」を読むことで、ただKFの過去を知るだけではなく、まちづくりの成功の秘訣を学べました。
みなさんも一度手にとって読んでみてくださいね!

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!