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過去の思い出(夫婦日常の一端)

「note」をはじめる前に出来事をLINEの「ノート」機能に綴っている時期がありました。その内容を一部修正、変更し掲載したいと思います。
(※修正箇所:誤字脱字 変更箇所:特定できる場所の名称 改行箇所等)

普段投稿する内容より長文になります。
お手隙の際に一読していただければ◎

【泥酔した妻の帰りを待つ夫】


【本日の出来事】2023/3

今日の出来事は大変かつまぁ面白みもあり、なかなかない出来事だったので、忘れないうちに記録しておこうと思う。直ぐにタイムラインから見えなくなるとおもうけど(笑)

うちの妻は久しぶりに元職場の同僚と会うことになり、飲みに行くと嬉しそうに言っていた。

このときは、まぁ久しぶりに会うみたいだし、私もお会いしたことがある人だったから、なんだか嬉しい気持ちになった。だから快く行ってきて、楽しんで。ご飯は気にしなくていいよ。と伝えた。
一言言い忘れて。いや、忘れていただけかもしれない。。妻の本質を。

「飲み過ぎには気を付けて」と。

当日、私は仕事。妻はお休み。夕方頃から飲みに行かれたようだった。

私はいつものように帰宅し、ご飯もなんとなくコンビニとかで買って食べた。案の定、妻はまだ帰宅していなかったので、一人でユーチューブを観ていた。

すると、23時頃に複数の着信があることに気付いた。ユーチューブに夢中になってて気付かなかったが、直ぐに出て、「終わったの?いま帰り?」と聞くと、

突然泣き出した妻の声がした。「うっうっ(´;ω;`)ウッ… うぇーん。どうしよ。」と。

こちらもどうしたのか分からず、とりあえず、落ち着かせ状況を聞く。
すると、飲み過ぎて辛くなり、帰りも大変であることを知った。今は〇〇駅にいるそうだ。一旦ここで電話は切れた。

えっ。と思った私は既に寝巻きでいたが、スマホで電車時刻調べ、間に合うが、〇〇駅に行っても、直ぐに横浜方面行きに行かないと、終電を逃してしまうことに気付いた。しかし、何かしら方法はないかととりあえず、出ることを前提に再度私服に着替えて、家を飛び出した。

また着信があり、電話に出ると、「どうしたらいい?」と言うので、とりあえず、横浜方面の電車に乗れっ。と走りながら伝え、スマホでどうにか方法はないかと調べもした。

最寄りの駅に着くと、電話は繋がったままだったので、現状のことを聞く。既に〇〇駅から横浜方面の電車に乗られていたようだったので安心した。
こちらから時間の都合上、迎えに行ってもすれ違いになることが予想された為、迎えに行くことはやめた。

妻からは「切っていい?」とあったが、切られては泥酔の妻とのパイプ(連絡手段)がなくなる可能性があり、こちらもさらに不安になってしまうため、「切るな。決して切っちゃだめだ」 と伝えた。妻も虚ろ虚ろ(うつろうつろ)、「わかった」と言い、繋げたままにしてくれた。

いま思えば、この判断は正しかったと思う。多少なりとも外部の音や電車内のアナウンス。本人が話さなくてもどこにいるのかとなんとなくでも把握することができたからだ。なにより、安否を感じられる点でも安心できた。

今の時代の文明に感謝しかない。そう思うと、昔はそんなものもなかったと思うので、余計に心配だったり、すれ違いもあったのかもなとも思ったりもした。

とりあえず、自分調べで横浜で降りて、○○線に乗り換えれば最寄りに着くことは知ったため、妻にも伝える。妻も理解して、電車に乗られたみたいなので、安堵もした。

しかし、次の〇〇駅で降りた様子の感じがあった(先述した通り、電話は繋がっていたため、状況を何となく察した)。
やはり気持ち悪くてトイレに駆け込んだようだった。この間、私も電話で呼びかけたが、本人はそれどころではないため、応答すらなかった。ただ聞こえてきたのは、嗚咽を発する辛そうな声だけだった。

ともかく、○○で降りたことは分かったため、直ぐにスマホで、次に間に合う電車を検索する。

すると、既に終電合わせて2本しかなかった。しかも結局、内1本は1つ前の駅(終点)で終電の乗り換えのため、到着時間はどちらにせよ、終電時間に変わりはなかった。
できる限り万が一のこと含め、先に1つ前の駅の終点行きで電車に乗せようと決めた。それで駄目だったら本当の最終電車○○行きしかないなと。

とりあえず、変わらず嗚咽が続く妻を電話越しで聞きながら、電車がくる5分前になったら、また声を掛けようと思い、その場何も言わずにただ時が流れた。嗚咽の悲痛だけが流れて。。

この間、最寄り駅の外にいた私はじっとしているのも寒く、雨までも降り始めたため、無駄に最寄り駅の踏切付近を何度も往復していた。もしかしたら、ヤバいのは私だったかもしれない。不審者がいると。

しかし、当時はそんな周りを気にすることもなく、妻が無事に最寄り駅まで帰って来れるかをずっと考えていた。

そうするうちに電車が到着する5分前になった。聞いているか聞いていないか不明だが、呼び掛け続けた。なんとか3分前には応答があり、ホームの指定をし誘導する。

妻も辛かっただろうけど、「終電逃したら、今日は帰れないよ!」と少し脅すように活を入れた。なんとか、指定のホームに着いたようで、「寒いよぉ寒いよー」と寒さとお酒の酔いでつらい様子を見せられていたが、「寒いかもしれないけど、ここが踏ん張りどころだよ!頑張って!」と何度も言い聞かせた。

妻が聞いていたかどうかは分からないけど。

電車が来た音がして、その電車に乗られた様子があった。またここで一つ安堵した。とりあえず1つ前の終点駅までは行くことが確定しており、起きなくても駅員さんに起こされるから降り過ごすこともないだろうと。

ここで、また電車の走りゆく音とアナウンスだけが私の耳元に鳴り響く。また、時間をもて余すことになり、最寄り駅の踏切付近をウロウロとし始める。ただ寒いから。

やはり、怪しかったのかもしれないこのときの私は。まぁそんなことを考えるより、駅員さんは大変だよなぁと改めて思った。泥酔で寝ている人とか起こさなきゃいけないだろうし。

余談だが、昔に駅に務めている兄が酔って寝ていたお兄さんを終点で起こしたら殴られた話をしていたことをふと思い出した。

乗った電車が終点駅に着くアナウンスが聞こえた。とりあえずは、駅員さんに起こされることもなく、周囲の音だけで、起きて降りてくれたようだった。本当はどうかしらないけど。

また、調べた情報をもとに妻に、ホームを指定して、誘導する。
少しばかり1つ前の駅で待つことになるが、その間も「寒いよぉ寒いよー」と辛そうな声を発せられていた。そんなことも一蹴するように、次の手順を伝えた。

「いい?次の電車に乗れば、最寄り駅に着くから。一駅だし、電車に乗っても座らないで立ってなよ?あともうひと踏ん張りだから。ここ逃したら後はないよ!」と激を入れた。

なんかもう、箱根駅伝のラストパートと変わらないなとも自分の発言を顧みて思う自分もいた。
最後の上り坂を辛くても駆け上がっていく、走る妻とそれを後ろから車に乗って、拡声器で声掛けする夫(監督)みたいなやりとりで。って思ったりもした。

激を聞いた妻もなんとか返答はされていたが、お酒の酔や辛さで、なんとなくしか聞こえてなかったのかもしれない。でももう少しだって気持ちは伝わったかなも勝手に思ってたりもした。

直ぐ最寄り駅のアナウンスが流れており、また声掛けをする。なんとなく、寝ているような節があり。これはやばくない?とまさかの最後で思ったりもした。

到着した電車を目視したと同時に開いたドアや周囲の動きの音を拾う。妻が動いていない様子があり、マジでスマホを通して外で叫んでいる私がいた。もはや私は不審者だ。

ドアが閉まるかなんかの直前で降りてくれたような音がした。妻も躓いたのか、他の方に助けられていた声もあった。また安堵した。

駅から降りてくる妻を待ち、フラフラに出てくる妻を見つける。また安堵した。

何回安堵したことだろう。

寒そうにしていた妻にとりあえず着けていたネックウォーマーと手袋を着けさせ、支えながら一緒に自宅まで歩いた。足取りも悪くいわゆる千鳥足といった具合だ。なんとか、片側を支えながら、自宅に向い、「ごめんねぇ。ありがとねぇ。」と謝罪と感謝を繰り返しながらゆっくりと歩を進めた。

ここまで酔った妻は初めてかもしれない。私の非力さもあり、短い距離だけど、足より抱えていた腕を使った気がする。

でもまぁ、よく最寄り駅まで来れたなと改めて歩きながら思ったりもした。自分もお酒は弱いほうで、飲みすぎたときは後悔の念しかなかったり、帰りの辛さも感じたりしたけど。それでも自分の足で帰ってたなと。

意外と私はそういうところはちゃんとしていた?のかもしれない。

別に妻がちゃんとしていないとかではなくて、大変なときにはお互いに支え会えればと。

まぁここで何が言いたいかと言うと、やっぱり仲は良いけど喧嘩はするし、価値観の違いもあるし、二人で居るけど、こういう夫婦もあるよね?と。

まぁ飲み過ぎには注意してほしいですね。お互いに。

ちなみに2時間近く雨降る中、外にいた自分。帰路に着いたときは既に日を跨いで1時近かった。明日、仕事じゃなくて助かったわ(笑)と思った私でした。

ps.誤字脱字、内容の差異はあると思います。御了承ください。尚、本内容はフィクションではありません。


当時、これを書いたときは、妻を介抱した後にあまりに酷すぎて大変だった記録として、鮮明なその日のうちに、寝ずに書いた私でした。

長文を最後まで読んでいただきましてありがとうございます◎

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