創業マネージャー_-_ふくい創業者育成プロジェクト

ふくい産業支援センターの創業マネージャーとして任命されました。その裏側と僕の想いを綴ります。

2019年4月1日。新元号が「令和(れいわ)」と決まり、ゴールデンボンバーが令和にちなんだMVをリリースしたり、Twitterでは3年前にすでに元号を予想していた人がいたりと、世の中が新時代到来のに期待を膨らませているなか、それと同じぐらい僕の中では結構衝撃的なことがありまして。

それが公益財団法人ふくい産業支援センターさんから正式に創業マネージャーとして任命されたこと。(任期は1年)

ふくい産業支援センターとは?→http://www.fisc.jp/

創業マネージャーって初めて聞く方ばかりだと思いますので、こちらをご覧ください。↓

福井県内で創業・起業をお考えの方や創業間もない方を対象に、創業・起業に関する相談に無料でアドバイスいたします。県外におられる方でも福井で創業をお考えの方にもご利用いただきます。
創業(起業)相談事業は、ふくい産業支援センターが福井県からの補助を受けて実施しているものですので、安心してご利用ください。

引用元:http://www.s-project.biz/consultation-business

簡単にいうと創業に関して、無料で何度も相談できる公的機関の専門家ってやつです。
※ただし対象者は福井県内で創業間もない(5年以内)方または会社。

この制度は4、5年ぐらい前?から始まったものだと記憶してるんですが(多分ね)、その時にこの事業の担当でいらっしゃるO木さん(仮名)から、かる〜くお声いただいたんですよね。

O木さん(仮名)「中尾さん、こんなやつ始めようと思ってるんですけど、中尾さんどうです?」

僕「おおおお、いーじゃないですか!ただ、僕、甘い考え持ってる人きたらぶった斬りますよw」

O木さん(仮名)「やっぱりwww 優しい人じゃないとダメwww」

僕「www」

当時こんな感じでかるーいやりとりがあったのを覚えてます。

たしかにせっかく新しい制度を始めるのに、専門家がバッサバッサと斬りまくったらイメージ悪くなりますよねw

ただ、個人的には甘えさせることと優しいのとはまったく別物だと考えてるので、僕は僕のことを優しいと思ってます、ハイw

そんな感じで始まった創業マネージャー制度ですが、なんとなくSNSなどで流れてる情報を見る限り、たくさんの方々がご利用されているのを知っている状態でした。こんなに創業したい人がいるんだなぁという驚きも一緒に感じながら。

不思議な起業ブーム。

世間は起業ブーム。猫も杓子も起業だ!創業だ!フリーランス最高!と声高に叫び、全国各地で起業したい人に向けてセミナーが開催されたり、そういった人たちを対象にコンサルティングをされている会社?人?を目にすることが非常に多くなり、

「起業は最高!」
「自己実現には起業しかない!」
「サラリーマンなんてダメダメ」
「YOU、起業しちゃいなYO!」
「プチ起業でサクッと稼ごう!」
「フリーランス!フリーランス!」


こんな言葉が普通に飛び交う不思議な世界になりました。

僕はもともと、簡単に起業することに対して反対です。

なぜなら僕自身がノープランで起業してしまったため、とんでもない努力と苦労をしてきたから。甘く見るとえらいこっちゃになりますよと思ってます。身体ぶっ壊して命落とすところでしたし。マジで。

だから起業をファッショナブルに、そしてカジュアルに捉えている人見ると自然と生温かい目で見てしまいます。

Twitterでもフォロワー増やしてオンラインサロン!すぐにマネタイズ!起業楽勝!とか吹いている人も多いですしね。なんだそれ。

とはいえ、世間には真剣に起業を考えており、誰かのため、社会への貢献を目指す人はたくさんいます。
そんな人を見ると出来るだけ応援したいなと思っているのも事実。甘やかすのではなく、しっかりと応援したい。

でもね、外の世界ではそんな純粋で真面目な人をカモにするクソみたいな奴らが本当に多い。二回言います、本当に多い。

セミナーで各地に行くと、参加者の方から悪質なコンサルタントに騙された悩みを聞くことが多くなったのです。(高額塾に入れられた、数百万の教材の中身がスッカスカだったとか)

もちろん騙される方が悪い!情弱だ!とバサッと斬ることもできます。

無警戒で信じてしまう人、ネットで検索することなく情報を鵜呑みにしてしまう人、みんなダメだと思います。

でもね、なんかこう、かわいそうじゃないですか。必死でやろうとしているのに足元すくわれて、しかも再起不能なぐらいな負債を抱えるなんて。

なんとかできないかなと思っていましたが、自分の仕事が忙しく、まずは自分のお客さんのサポートをするのが最優先なので、とくに自分からアクションを起こすことはありませんでした。

それとね、僕がそういう人たちに相談を乗りますよ、と言ってしまうと、どうしても営業色が強くなる。
だって企業だから、ボランティアにするのも変でしょ。お金をいただいているお客様にも失礼に当たるし。

かと言って、創業当時でお金がない人からお金をもらうのも気が引ける・・・。

そんなこんなで最適解が見つからないまま、積極的に何かをすることはありませんでした。

そんな矢先、2016年の年末に急性大動脈解離で死にかけるという人生の大イベントが。

奇跡的に命を取り留めましたが、闘病生活のなかに芽生えたのは、僕が生きている間に何かを残したいという強い気持ち。

5年後の生存率が60%という状況のなかで、僕は何ができるのだろう?と真剣に考えました。

その答えが、今まで築いた自分が持っているものや、知っていることで誰かの役に立ちたい、そして今まで躊躇して取り組んでいなかったことを積極的にやろうということでした。

心の大きな変化と長い充電期間を経て、不定期に無料相談会を開催することにしました。

こんな感じで小さく始めたんですよ、実は。(当時の募集バナー)

健康を最優先に、でも、できるだけ開催していこうと意気揚々と企画したこの無料相談会。1回目には4名の方が参加されました。ありがとうございます。

この調子でぼちぼち続けられたらいいなぁと思っていたところ・・・

今度は1回目を開催した1ヶ月後には脳梗塞になり、その影響で失語症(言葉がうまく話せない)というなんとも笑えない状況に・・・。
1回で終了ですよ、本当に。

復活!そして運命の相談者が・・・。

当時発音のリハビリで絵本を読んでました。ちょっとずつね。

「ねこざかな」という絵本のタイトルを、ねこざか「ま」としか発音できなかった時代もありつつ、奇跡的に軽症で、2ヶ月後には完全に話せるようになりました。あらびっくり。

ある意味「持っている」僕。普段の行いでしょうかね。うん。(異論は受け付けない)

そんなこんなで久しぶりに産業支援センターに行った時に、せっかくなんで脳のリハビリも兼ねて無料相談しまーすとFacebookで投稿。

そしたらなんとあのO木さん(仮名)がフラッと登場w

僕「どしたんですか?w」

O木さん(仮名)「もし健康に差し支えないのであれば、創業マネージャーになってくれませんか?

僕「え?僕でいいんですか?辛口ですが・・・w」

ここから真剣モードです。
O木さん(仮名)曰く「たくさんの方が無料相談に来られたけど、ちゃんと創業をとどまらせることも大事だと思うことがあった」と。

「創業マネージャーにも、その点をビシッと言ってくれる人が必要で、中尾さんなら自身の経験も含めて創業の大変さや準備の大切さまで、創業者の視点にたって伝えてくれると改めて感じたんです。」

僕としてはO木さん(仮名)からこんな風にオファーをいただけたことが何より嬉しかった。

もともと何かの形で創業したい人を応援したい、騙されない人をこれ以上増やしたくないと思っていたので、そのお手伝いができると。

しかも公的機関の専門家であれば、相談者の方は無料で利用し放題。
創業当時のお金がないときでも、存分に利用できるはず。これこそが求めていた形だと。

もちろん、身体を壊してからはあまり無理できないので、基本福井にいる今の自分にはぴったりなんじゃないかという僕の都合もありますがw

点と点が繋がった感じ。うん、これは運命かもって。

改めて創業マネージャーとして1年間よろしくお願いします。

来年(2020年)の3月までの期間限定ですが、福井県に在住されていて、創業したい、創業して間もない(5年以内)方に対して精一杯お手伝いをさせていただきます。

毎月第4火曜日、14:00〜18:00の間でふくい産業支援センターの7階コワーキングスペースで相談業務を行いますので覚えておいてください。

完全予約制なので、ふくい産業支援センターのHPからお申込みくださいね。

僕以外にも創業マネージャーの方々はいらっしゃいますが、僕の役割としてはネット通販、ネットの活用方法に困っている方に対するお手伝いかと。

どんな些細なことでも構いません。

福井県の方限定というのが心苦しいのですが、ぜひ僕を最大限に活用してくださいね。なんせ無料ですw

僕の原点を知りたい人はこの記事をオススメ。↓




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中尾豊@リスティング・LPO・SEO/PROPO,Inc.
リスティング関連の著書2冊。39歳のとき急性大動脈解離→生存率15%の病気に。お仕事ご相談→http://www.keyword-hunter.com/contact FM福井出演 毎月第三金曜15:00 Twitter質問箱https://peing.net/propo0202