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立場が上の人と喋るときに萎縮しないコツ(#008)



はじめに

私は幼いころから気が小さく、大人と話すときに萎縮してしまい、言いたいことを素直に伝えられないことが多くありました。

毎回、「なぜあのとき言えなかったのか」と一人反省会を繰り返してきた数は、数えきれないです。

学生時代には先生や教授に対して、社会人になってからは上司や先輩といった目上の人を前にすると、萎縮して事前に考えていた意見をうまく伝えられず、結果的に準備していた内容が活かせないまま終わってしまうこともしばしばありました。

しかし最近は、少しマインドセットを変えたことで、以前ほど萎縮せずに社会的に立場が上の人とも会話できるようになった気がします。この記事では、私が意識しているマインドセットや心構えについてまとめたいと思います。

どんなときに萎縮するか

私が萎縮してしまうのは、次のようなシチュエーションが多いです。

• 大学生時代、指導教官に研究の進捗を報告し、研究内容をディスカッションするとき
• 社会人になり、上司に社内資料のレビューをしてもらうとき
• 社内決裁が必要な案件について、会社の上層部と会議を行うとき

いずれも、自分で何らかの成果物を作成し、それをレビューされる場面や議論する場面でした。こうした場面で萎縮してしまい、思うように会話や議論ができなかった経験をお持ちの方は、少なくないと思ってます。

必要以上に萎縮し、相手にへりくだるとどうなるか

私自身、萎縮してしまったときによく取っていた行動としては、

• 「社会的に立場が上の人の意見は絶対正しい」と思い込む
• 相手の意見をそのまま無批判に受け入れ、助言通りにすべて従ってしまう
• 自分の考えは大したことがないと思い、すぐに放棄する

といったものが挙げられます。こうすると、その場しのぎで相手に媚びているだけになり、建設的な議論ができなくなってしまっていました。

また、「相手の意見のほうが正しい」と思い込んで持ち帰った助言が、あとから見当違いだったとわかるケースもありました。そうなると、もともとの自分の意見のほうが妥当だった、ということも少なくなかった記憶です。

結果的に、議論が十分になされず遠回りや手戻りが起きてしまい、「萎縮せずに自分の考えを伝えておけばよかった」と何度も思い知らされました。これを何とか変えたいと考え、マインドセットを見直すようにしてみました。

立場が上の人も同じ人間で、人間として偉いわけでも優れているわけでもない

では、どのようにマインドセットを変えたかというと、まず「萎縮の原因」を和らげることにフォーカスしました。

振り返ってみると、私は「相手のほうが優れている」「自分の意見など取るに足りない」という思い込みが強く、「立場が上だから偉いのだ」と無条件でへりくだってました。

しかし、本当にそうなのかと自問してみたところ、答えは「ノー」だったんです。

相手は本当に絶対正しいのか?

もちろん、経験や知見が豊富な人は、正しい判断をできる可能性が高いかなと思います。ただし「すべての事象に対して絶対に正しいか」といえば、そんなことはないかと思います。

実際、いただいた助言が的外れだったり、後々別の案のほうが良かったりするのはよくあることだと思ってます。

「立場が上」というだけで相手の意見を過大評価してしまうと、必要な疑問や指摘を出せずに終わっちゃうことが多いと思います。

立場が上の人は、人間として“偉い”わけではない

また、「立場が上=人間としてすべて上」というわけではありません。社会的な役割や権限を持っていることはもちろん事実ですが、それによって人格そのものが偉大になるとかではないと思います。

社会の中で役割分担があり、立場が上の人には組織を統率する立場がある、というだけかなと思います。その役割はあくまで合意やルールの上で成り立っているものなので、必要以上にへりくだる必要もありません。

とはいえ、人間は社会で生きているので、社会的なルールを無視すると組織が崩壊してしまいます。ですから、相手の立場や経験に対して敬意を払いつつも、「自分と同じ人間である」という視点を忘れないことが大切だと感じている次第です。

結局のところ、「相手も殴られたら痛い、同じ人間」というくらいの気持ちで接すれば、萎縮しすぎずに済むと考えてます。

最近は、多様性を重視する企業が増えていることもあり、むしろ自分の意見をはっきりと伝えられる人が歓迎される会社も増えてると思っていて、もしそうでない会社やコミュニティなのであれば、必要に応じて距離を取るという選択肢もあると思います。

敬意を持たなくてよいということではない

「対等に会話・議論する=相手をないがしろにしてよい」というわけでは、もちろんないです。

相手の経験や取り組みに対しては敬意を払い、社会的なマナーも守りつつ、議論する事柄そのものについては対等な立場でやり取りする。これが重要かなと思ってます!

おわりに

マインドセット、心持ちを少し変えるだけで、立場が上の人に対しても意外と自分の考えを伝えられるようになったりします。

「相手がいつも正しいわけではない」「立場が上というのは社会的な役割にすぎず、同じ人間なのだ」と意識してみると、過度に萎縮せずに済むかもしれません!

よかったら試してみてください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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