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世界が変わる動詞
人は練習や慣れによってこの世に生きることを覚えさせる。どうやって生きるのか。他人や書物からいくら丁寧に説明されても少しも役に立たない。ただ、試行錯誤の訓練と慣れでのみ、生きる技術が身に付いていくだけだ。子どもが言葉を覚えるのも同じ。大人は言葉についてあれこれ説明したりしない。とにかく真似することを繰り返す。その訓練が多いほど、子どもは言葉や表現をより自由に使えるようになる。それは社会というゲームに何も知らないうちに参加しながら、ゲームのルールをそのつど体験によって学んでいくようなものだ。ウィトゲンシュタイン曰く、「人生というゲームのルールは参加しなければ学ぶしかない」。学ぶためには参加するという動詞。さて、今日はどんなことに参加しようか。