出口を探してがんばる。
わたしにしてはしばらく忙しく、困っていた。
何がって、モノを買いすぎるのだ。
理由は分かっている。さみしいのに金があるからだ。
好きな人に二度もふられてしまった。しかも今度は結婚相手が見つかったという理由で。
遺産で暮らすニートだから倹約しなくてはならないのに、治りかけていた浪費癖がぶり返してしまった。
わたしにとって買うことにはふたつの意味がある。ひとつは買い物に出かけてわずかでも誰かと会話することで人とのつながりの飢えを満たすこと。もうひとつはさみしさを満たすための投資だ