昨今のキャンプブーム

私は11歳から55歳までボーイスカウト運動に身を投じてきた.特に18歳からは指導をする立場となり,様々な野外活動に参加してきた.

特に代表的な活動としてキャンプがある.昨今の快適で便利なキャンプとは全く異なりボーイスカウトのキャンプは快適ではなく「不便な」キャンプである.その不便さを快適にするために毎週の活動で習得した知識や技能を「班」という小集団で協力し合い,創意と工夫を重ね,キャンプ初日から終了する時まで日々の改善をし,快適な状態に変化させるキャンプを行なってきた.

ボーイスカウトの目的は「より良い社会人の育成」である,そのためキャンプはその目的達成のための手段である.

そのため私はプライベートでキャンプをしたことがない.40数年間ずっと教育手段としてのキャンプであったため,昨今のキャンプブームのような便利な道具を使い,ネットでその様子を配信し,電気や電波,多くの道具に囲まれたキャンプをする気は起らずブームからは縁遠いところにいる.

ただ野外活動で最も好きなことは「火起こし」.これは住宅街では少し難しい.いつか我が家の裏に一坪程にスペースを作り,楽しい火起こしを日常でやるのが夢だ.

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