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「社会人基礎力」について

私がこのnoteを書いている理由

 私は現在、教職を目指している学生の皆さん、また現在初任校で、日々生徒と向き合っている皆さんに、役に立ちそうなトピックやエピソードを発信していこうと思います。
 教育の現場がブラックだといわれ始めてずいぶん時間がたちました。OBとしては忸怩たる思いがあります。しかし人を育てることは、AIではなく生身の人間にしかできないことです。
 そんな教育の最前線に立つ皆さんには、ぜひ誇りと自信を持って職務に取り組んでほしいです。皆さんの今日の努力が、明日の子どもたちを育てます。そして明るい未来を創る原動力となります。
 皆さんの応援団になりたいです。

社会人基礎力とは

「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年から提唱しています。企業や若者を取り巻く環境変化により、「基礎学力」「専門知識」に加え、それらをうまく活用していくための「基礎力」を意識的に育成していくことが今まで以上に重要と考えられるようになってきました。そこで経済産業省が、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」を下記3つの能力(12の能力要素)から成る「社会人基礎力」として定義づけしました。私たち教師も、教師以前によき公務員、よき社会人としての資質を身に着けなければなりません。ここで示された「社会人基礎力」の構成要素を見て、自分の「強み」「弱点」を分析し、「強み」は生かし所を考え、「弱点」についてどのように改善していくのか考えてみましょう。

3つの能力(12の能力要素)
能力の全体像

 今までも、社会人として必要な資質として、○人間性、基本的生活習慣 ○基礎学力 ○職に関する専門知識、の3つの力は各方面で取り上げられてきましたが、社会人基礎力は、これら3つの力を複合的に活用し、3つの力を高い次元で融合させるための視点、ととらえるとよいと思います。

 言うまでもなく、教師は専門性の高い職業です。理由は日々の教育活動そのものが、子どもたちの心身の成長や人格形成に深くかかわるからです。私たちは一人の教師との出会いでその後の人生が左右されたという例をたくさん見聞きしています。教師という職業を志し、今そのスタートを切ったばかりの皆さんには、今一度「なぜ自分が教師を目指したのか」という原点をしっかりと心に刻んでほしいと思います。
 現在の教育現場は、いじめや不登校、学級崩壊や理不尽な要求をする保護者等、様々な困難な教育課題を抱えています。でもそういった困難と対峙し、それらをはねのけるエネルギーも子どもたちとの触れ合いの中から得られるものと考えます。「先生わかった!」 「出来るようになった!」 「あっそうか!」・・・等、子どもたちが日々返してくれる私たち教師への評価は、私たちの大切なエネルギー源です。私たちは子どもが大好きです。そして子どもの成長に寄り添い、支援し、見守るのが大好きです。そんな気持ちを教育現場で生かすために、教師に求められる資質や能力を日々の業務の中で磨いていきましょう。

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