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無限の思考力 004
〜「無限の思考力 001」からお読み下さい〜
「ロジック」を組む時に注意する点がある。
それは「思い込み」だ。
自分にとって、新しいロジックを構築する場合、
初期段階で「何が正しいか」はわからない。
ロジックの要素ひとつひとつに疑いを持つ必要がある。
しかし、しばしばロジックのどこかに「これは正しいはずだ」という「思い込み」をもってしまう。
そして、そこが間違っていること気が付かない。
これまでの私の経験から
「思い込み」には以下のようなパターンがよくある。
①ルール化されているものを正しいと思い込む
ルール化されているものは、不変のものであり、かつアンタッチャブルなものだと考えてしまう傾向がある。
特に、企業や大学などの大きな団体でノウハウや標準としてルール化されていることには注意が必要だ。
ノウハウは、理屈が解明されないまま、過去の経験則から来ているものも多い。
経験則は重要だ。しかし、前提条件が大きく変われば、そのノウハウの妥当性は疑われるべきである。
しかし、「ルール化」されている時点で、そこを検討の対象から外す人は少なくない。
それでは「無限の思考力 003」で例にあげた「千円札の落下試験」で考えてみよう。
実験のルールとして
「屋外で千円札を目線の高さから落下させ、落下した場所を確認する」
が設定されているとする。
これまで、ずっと「Aさん」がこの実験を行なっていた。Aさんの身長は150cmである。
そして、ある時点で「Bさん」が実験を引き継ぐことになった。Bさんの身長は180cmである。
「Bさんの目線」で実験すると、当然「Aさんの目線」の実験結果は大きく異なる。
当たり前の話だが、考慮すべきは、「紙幣の落下距離」だ。「誰かの目線の高さ」ではない。
しかし、それに気がつかないと、どうなるだろう。
上記は単純な例のため、バカみたいな話に聞こえるかもしれない。
しかし、物事が少し複雑になると、上の様な間違いを起こしてしまう。
ルールそのものを疑ってかかることも重要だ。
「無限の思考力 005」へ続く。