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双子であっても好みは違う!?
一卵性の双子で遺伝子や育ち、文化が同じでも、好きな人の好みは異なります。実際、双子の被験者が顔を評価する実験により、好みの形成に影響するのは外的な要素が大きいことが判明しました。
また性的な指向も双子の間で違うことがあります。例えば同性愛者の双子の一方は、異性愛者の方が多いです。
性的指向を決める要素は遺伝子より環境的な要因の方が強力です。特に女性の場合、遺伝子の約4倍も差があります。
男性 遺伝子 37 % 女性 遺伝子 19%
環境 63 % 環境 81%
ここでいう環境要因とは文化圏や育ち、周囲の友人や家族だけではありません。遺伝子学においては遺伝子以外の全ての要因を指します。例えば「胎盤」も環境の1つです。
つまり子宮の中にいる時点で人の好みを決める要素があったということもありえるのです。
例えば子宮に送られてくるホルモンの量などでが要因になっている可能性があります。
加えて男性の場合は、母親の抗体も影響していきます。Y染色体(女性)が作るタンパク質を標的にする抗体で、男の子を妊娠する度に母の体内に留まります。
ゲイの男性に兄が多いのはその影響もあるのかもしれません。このように環境要因の多くは遺伝子と同じくらい固定的なものなのです。
つまり遺伝子要因が固定的とは限らないし、環境的要因が流動的とも限りません。ある性質の要因が遺伝子か環境かで、その性質が固定のものかどうか決まるわけではないということです。