それは始まりの序章に過ぎなくて
カフェで残り仕事をしてると、いろいろな人間が横の席を入れ替わり立ち代わり座る。
OL、学生、中年の男性…そして今度座ったのは明らかに就活真っ只中、というような"彼"である。
自分はとうに就職活動なんて懐かしいものであまり記憶にないが、多分隣の彼が百面相しながら書いているのは履歴書だろう。
明るい、とまでは行かない茶色いくて剛毛そうな髪の毛、ピカピカのリクルートスーツ、いかにもである。
そんな彼とは対照的に自分はシャツにネクタイ、スラックス、という出で立ちでアイスコーヒーをすす