ふれあいがストレスを軽減する。
定義
ふれあいとは、「何かに触れること」と定義する。触れる対象はヒトに限定されない。
メカニズム
ストレス下では、扁平等(amygdala)が活性化され、ストレス応答系を通じてHPA軸の機能が低下しコルチゾールが分泌される。タッチの近くは文脈を問わず島皮質で処理される。島皮質(insular cortex)は扁平等を調整する役割を持ち、島皮質が扁平等の働きを抑制することで、リラックス効果が発揮される。
配偶者及び恋人
親しい友人と手をつなぐことは、ゴム製の手を持つよりもリラックス効果が高い。
配偶者や恋人とのタッチは、安全信号にも脅威信号にもなりえる。これは関係の長さに依存している可能性が高い。関係が長くなると、信頼が深くなるので安全信号になる。
全体的に、配偶者や恋人とのふれあいは生理学的ストレスレベルを低下させる。コルチゾールを低減させオキシトシンを増加させる。10分～30分程度のふれあいで効果が発生する。
自分で触れる
実験者が被験者の手首に30秒接触することで、心拍数低下。しかし被検者自身での接触では心拍数低下は少ししか見られなかった。
圧力
圧力によって差が存在する。
44Nの圧力90秒間、後頭部の筋肉で35人の被験者。心拍数増加。
2.5 Nの圧力 と 1〜5 cm/sの速度 で行う手と足の深層マッサージ80分間で、63人のボランティアにおいて心拍数、 コルチゾール、インスリンレベルの低下。
44N以下の圧力を、15～80分程度行うと、副交感神経優位になる。寝る前のマッサージガンが睡眠に有効かも。