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【オフトレ24-25】獄中日記

ここ最近、獄中日記を読むのにハマっています。

読んだのはこちらのふたつ。

ちなみにどちらもKindle Unlimited会員ならタダで読めます。

いやー--、どこから始めようか・・・

当然、どちらも「刑務所に服役中に書いた日記」という点では一緒なのですが、にも関わらず違う視点、違う書き方、違う側面を重視などなど、同じテーマなのにかなり違うモノになっているのがとても興味深いです。

と言う訳でざっくばらんに二つの本について語ってみようと思います。

JUST PRISON NOW

まずDO氏の著書からですが、こちらが焦点を当てているのは(そう私が感じるのは)
・刑務所生活の理不尽さ
・刑務所生活の苦労
・刑務所生活の苦しさ
・家族と離れ離れになる苦しさ

こういった点です。

家族に手紙を出したり、家族からの手紙を受け取るのにすら、ほんの少しでも刑務所が定めたルールから外れていると却下されたり、何週間も保留にされたり。

「ルールから外れている点」が本当に些細なことなので、「なんでそんなことでいちいち却下しなくちゃいけないの?バカなの?」と本人は憤りを感じますし、読んでいる方も感じる訳です。

でも結局のところ、そんなルールに縛られる場所に来ざるを得なかったのは自分のせい。

刑務所のスタッフに「お前有名人だからって調子のんなよ」とかまったくもって理不尽過ぎる言いがかりをつけられたり、冬の極寒・夏の灼熱にも関わらず空調がない場所に閉じ込められたり、刑務所内の先輩に意味不明な文句を言われたり、全ての理不尽や不甲斐ない物事は自分に起因するという苦しさに直面する様子が書かれています。

眼をそむけたくなるような現状に真正面から向き合い、2年間にわたって綴り続けたDO氏に脱帽です。

そんな苦しい状況もDO氏独特なノリでカジュアルにやり過ごす場面もありますし、でも普段チャラッとしているからこそ本当に凹んだ時は相当ダメージが大きかったんだろうなと想像できたり。

最後に保釈されて迎えに来てくれた人達と合流するシーンで「気が付いたら妻が抱き着いていた」という一文にはウルっときてしまいました。

DOさん、パないぜメーン!

刑務所なう

続いてホリエモンさん著書。

こちら実はまだパート2を読んでいる途中なので、レビューを書くのは邪道かもしれませんが悪しからず・・・。

これがJUST IN PRISONとはまったく違う獄中日記でして、同じ獄中日記でもここまでテイストが変わるもんなのか!と驚きです。

まず「刑務所なう」ではJUST IN PRISONで書かれていたような刑務所内のドロドロな苦痛、苦行はあまり語られません。

今、パート2の序盤でホリエモン氏の前歯が抜けたのですが、抜けた事情についても「先日、前歯に強い衝撃を加わる出来事があった、詳しくは書けないけど・・・」に留めるだけ。

殴られたのかな・・・と想像してしまいますが、具体的何が起こったかは書いてくれません。

また独身ということもあってか家族に会えない苦しみにも触れず、割と淡々と毎日の食事内容や刑務所内での出来事(仕事やイベントなど)について綴っています。

あと体重がどんどん落ちていく様子ですね笑

しかし、私がこの一冊に感じる魅力は堀江氏のような実業家の思考を垣間見ることができる点、です。

彼のような頭のいい人が刑務所での生活についてどう感じるか、どう考えるか。

まだまだ先の長い服役の苦しみについてどう考え、どう行動していくのか。

などなど。

それと当時も話題でしたが、彼の時事ニュースに対する解釈、コメント、考え方もとても勉強になります。

この本が発行されたのが2011年なのに対して今は2025年ですから、当時のニュースなんてあんまり意味がないというか、ニュースを振り返ること自体には価値があまりないと思うのですが

そこではなくて、各ニュースに対して堀江氏がどう考えたか、という点がとても勉強になるのです。

具体例を挙げられず恐縮ですが、「ニュースってそういう視点で見るといいんだな」とか、そんな感じで勉強になります。

折れてしまった/取れてしまったインプラントの歯がどうなるのか気になるので、引き続き読み進めていこうと思います。

イチオシはJUST PRISON NOW

堀江氏の「刑務所なう」も良いのですが、イチオシは「JUST PRISON NOW」です。

その理由はこの本を読むと「シャバで暮らす自分の生活がメチャクチャ恵まれて幸せに感じるから」です。

僕たち私たち、仕事や家事に追われる毎日で小さな物事のありがたみを忘れています。

ありがたみはポイポイと忘れてしまう癖に、イライラすることに関しては小さい物事も積もっていくのだからタチが悪い。

満員電車で肩がぶつかったり、道を歩いていて前から自分に向かってぶつかりそうになる人がいたり、エレベーターで機嫌悪く開閉のボタンを押す人がいたり。

そんな小さい物事が積もっていって私は結構ストレスになったりします。

でもJUST IN PRISONを読むと、「そんなことどうでもいいぜメーン!みんな愛してるぜメーン!」と思えるのです。

だって空調が効いた快適な事務所で仕事できるし、時折外の用事で外出できて寄り道できるし、家に帰れば素敵な家族と一緒に過ごせるし、好きなごはん食べれるし(食事制限しているけど)、早起きして筋トレしたり野球の練習したりできるし。

こんな自由に快適に暮らしているんだから、ちょっとやそこらのいざこざなんてどうでもいいよね?ってハナシ。

勝手に共感する自分

こんなこと言うと怒られるかもしれませんが・・・

堀江氏なりDO氏なり、刑務所に服役するにあたって自由を失って束縛されて生活する様子を見ていると、なんだか野球ができなくてあえいでいる自分と重複する部分があるんじゃないかと勝手に共感しています。

何を言いたいかと言うと、要は「今できないことを考えても仕方ない、今できることに集中して、シャバに出る時(シーズンがはじまる時」に備えて一日一日を有意義に過ごす」ということです。

なんか毎日結論で同じこと言っている気がするな。

それではまた!

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