自殺について思うこと
最近自殺関連の記事を読むことが多い。
深い理由があるわけではないが、どうも昨今の世の中は生きづらく感じる。
主に世界的に流行しているコロナ。だいたいこいつのせいだ。
社会人ならば経営不振、リストラ、収入の減少etc...
学生なら就活難、学費、アルバイトができない現状…
死にたくなる理由は人それぞれだろう。
自殺をするもしないも自由?
仲間内でこういう題材を話すときに意見は大抵二極化する。
①自殺をするのは当人の自由
・これは自殺をするのは人間の持つ権利の一つであり、ある種究極の現実逃避、あるいは自己防衛である(友人談)
これはたしかに僕も思う。
②自殺をするのは間違いであり、その行為自体が忌み嫌われるべきものだ
・そもそも、自分の命は親から授かったものだし、一時の感情で人生を終わらせるのはもったいない。(友人談)
・残された人々が悲しむ姿が目に浮かんで、そういう選択に至らない。
言いたいことは分かる。
あなたはどっちの意見に賛同しますでしょうか。
僕は①に賛同します。
というのも、そもそも現代社会において我々人間はあらゆる外的要因から常にストレスを加えられています。
それは仕事だったり学業だったり、人によっては経済状況だったり。
また時として、親が子供にかける期待など一見ポジティブなことでもストレスになりうる。
「がんばれ」の一言がストレスになる人だってもちろんいる。
LGBTQのことや人種のこと、様々な事でストレスを受ける世の中。
多様性を認めていこうという風潮の中、僕はいつも違和感を感じる。
表面的な部分、人種、ジェンダー、こういった話題はいつだって認めようと努めるのに、もっとミクロな個人個人の性格や気質についてはその多様性を認めようどころか度外視している節すらある。
ストレスに強いAさんとストレスに弱いBさんがいたとして。
Aさんに「次の仕事も期待しているよ」と言った場合と、Bさんに言った場合。
Aさんはきっと、掛けられた言葉を原動力に変えて次も奮闘することだろう。
では、Bさんは?
「うまくいくかな」「不安だな」「次の仕事の責任は重大だ…僕なんかで大丈夫だろうか」と思うかもしれない。
一見Bさんが卑屈に見えるかもしれない。
だが、それは貴方自身がBさんのような思考に陥らないから、あるいは同じような状況に経ったことがないからだ。
人はひとりひとり違う。胸の裡に抱えているもの然り。
なのに、どうして自殺するか追い込まれ、悩んでいる人に「一時の気の迷いだよ」「親に貰った命なんだから大切にしなよ」なんて冷たいことを言えるだろうか。
その人にとっては死ぬことでしか救いを得ることが出来ないのに。
何を抱え込んでいるかも理解せず、否、理解しようとしないまま、そこまで考えるのはおかしいと言うのは、ある種その人への否定になってしまうんじゃないかと僕は考えている。
人生が本当に自由なのだとしたら、これは極論ではあるが人が自分の意志で自分の死期を選択するのは間違いではないだろうと思う。
最後に
このトピックについて触れたからと言って、自殺を助長するものではないと、理解してほしい。
結論として何が言いたいかと言うと、ひとりひとりのストレスの許容量も何でストレスを感じるかも分からない、何で悩んでいるかも分かろうともしない、悩みを打ち明けても頭ごなしに「自殺なんて駄目だ」と言うのは、無責任だということ。
一緒に悩みを解決しようと寄り添う気概を持つものだけがその発言をするべきだと。
仮初の自由じゃなく、本当に悩むことも苦しむこともない世界だったら。
どんなに良かったか。