高音も自由自在！声を劇的に変え、魅力的にするマニアックな方法！(神経ストレッチと理想的な共鳴空間の実現)

この記事は本気でほめられる歌を歌いたい人だけ見てください。
長年ボイトレしてると「喉開けなさい！あくびの喉で！」ってよく聴きます。確かに喉頭位置を下げると深い声が出る。でもなんか声が篭ったり、高音が出にくくなったり。単なるエセオペラ声じゃないか！そんなんでポップス歌えるか！かといってハイラリ(喉の位置高め)気味で発声すれば、細くてキンキンした声が。。。てか結構ボイトレYouTuberとかっていい加減な人多いんですよ。軟口蓋上げて鼻に息通して鼻腔共鳴して！とか。いや逆ゥ！ってつっこみたくなりますね。(解剖学的に❌、感覚論なのだろうか。)
低い倍音をまとった深くて艶やかな声、それでいて高音にもスムーズにつながるあの歌手の発声ってどうなっているんだろうか？僕は一つの答えを導き出した。解剖学や音声学を大学で勉強した僕は、「正しく喉を開ける」ことによって、あなたの歌声の魅力を最大化できることに気付いてしまった。本記事ではそのメソッドを解説していきます。

いい声や高音が出せない大きな原因とは

まずなぜ声を深くしようと喉を開けたのにもかかわらず、声がうまく響かない、もしくはこもるのかというと「喉頭につられて、舌のポジションまで奥に落ち込んでいる」ということが大きな原因です。
喉頭と舌は舌骨を介して繋がっています。喉を下げようとして舌位がつられて下に、奥に引きずられていくと、咽頭共鳴腔が舌によってふさがれ、喉が開くどころか健全な共鳴を阻害してしまうのです。また、舌位が下がった状態では声帯を伸展させて高音を出すことが物理的に難しくなってきます。つまり喉と舌位の分離のトレーニングが肝心になってきます。

二つ目の原因は「肩甲舌骨筋で喉を下げている」ことです。こちらの画像をご覧ください。

舌骨から肩甲骨にかけて付いている肩甲舌骨筋という筋肉は喉を下げる時作用のある筋肉ですが、走行の方向を考えると、この筋肉が収縮すれば頚椎側へ喉が奥まっていく、すなわち喉が締まる筋肉なんですね。できればこの筋肉は発声時にはなるべく使いたくない。代わりに胸骨甲状筋を中心に使います。ちなみにハイラリ(喉が高いこと)は全然悪いことではないです！しかし、音色にバリエーションがほしい時に、正しく喉を下げるというオプションがあることが望ましいのと、なにより舌と喉頭の分離トレーニングには低い喉頭位置での発声が最適なんです。

3つ目の原因はそもそも声帯原音が上手く鳴っていないということです。声帯筋やその他呼吸や発声に関わる筋肉が上手く働いていないのです。ミックスボイスの地声感が足りない！そもそも声が弱い！と感じている人。改善するには脳幹の延髄という部分をアクティベートする必要があります。そのための神経ストレッチを後ほどご紹介します。さらに、横隔膜の硬さも取っていかなければなりません。声帯の動きと舌の動きは密接に関わっていますが、横隔膜は舌と筋膜で繋がっています。横隔膜がかたまると、呼吸が浅くなるだけでなく舌の動きが悪くなり、声帯肉の動きも悪くなります。ですから、横隔膜のストレッチも大事です。
ここから先はこの三つの原因を踏まえて、あなたの声の魅力を最大化するためのトレーニング、ストレッチを伝授します！