短歌　「曖昧なアルバム1に寄せて」

　美味しい曖昧の「曖昧なアルバム1」に収録されている楽曲を題材に、それぞれ短歌をつくりました。

　曲の解釈等の点で間違ってたり変な部分もあるとは思いますが、ご容赦ください。

1.ggg

僕は瞬間湯沸かし器　照明が落ちて心はぐつぐつぐつと

2.サプリメ

苦くてもそれで大人になれるなら　サプリメントをピストルに詰め

3.角砂糖とセイロン

「意味はない」「やっぱりある」の行間は　正と生と性と精の戦場

4.いけるナイトパレード

もう二度とブレーキは踏まないらしい　ファンタスティックガールは君だ

5.メがンでドがクで

面倒な助詞を間に挟むなら　わたしのことは放っておいて

6.さめないワナビー

「普通」には成れない私。私には慣れない「普通」。　おやすみなさい。

7.sugar beat

角砂糖を紅茶に落とすそのビート　わたしはわたし　過剰な甘み

8.圧倒

歪むほど大きくなった感情が爆ぜて雷鳴「まじで最低」

9.あまあま

「私だけ見ててほしい」と着飾って　散らかる部屋でダンストゥナイト

10.綺麗事スコープ

覗いてほしいだけど覗いてほしくない　ほんとうのわたしのきもち

11.ナチュラルアレルギー

「フェイクなら愛してくれる？」本当は　愛じゃなくても信じてくれたら

12.AIMAI

蛹の中は未分化らしい　僕は蝶になるまで暗闇の中

13.サイカイノユメ

「また会える？」曖昧な未来に満ちた幼い頃の日記を閉じて

以上、13首。