けたみです。 生活的にも心情的にもいろいろな変化があり、落ち着かない日々を過ごしています。 あたまの中がショートしがちで、長い文章を読めなかったり書けなかったり。 文章や音楽を創ろうにも、純粋さと色気に引き裂かれそうになって、なかなか納得できない。 「考えすぎてしまう」と言ってしまえばそれまでだけど、回転し始めた脳みそを止めるほうが難しいのです。 でも、たまには素朴な自分の感情を書き連ねてみたい。 ということで、僕の好きなものについて少し語らせて下さい。 文章と
美味しい曖昧の「曖昧なアルバム1」に収録されている楽曲を題材に、それぞれ短歌をつくりました。 曲の解釈等の点で間違ってたり変な部分もあるとは思いますが、ご容赦ください。 1.ggg 僕は瞬間湯沸かし器 照明が落ちて心はぐつぐつぐつと 2.サプリメ 苦くてもそれで大人になれるなら サプリメントをピストルに詰め 3.角砂糖とセイロン 「意味はない」「やっぱりある」の行間は 正と生と性と精の戦場 4.いけるナイトパレード もう二度とブレーキは踏まないらしい フ
2022年は、卒業論文の提出とともに幕を開けた。 専門はロシア文学だが、その中でも誰もやっていないような哲学者を扱った。 だが、題材はマイナーでも、扱ってる中心的内容は「どうすれば我々は生きることを選択しうるか」という、根本的な問題であった。 結論として、僕らは論理的には生きる意味には辿り着けず、「論理的飛躍」(宗教的には「神」)がなければ生きることを選択できない、と述べた。 大学時代、ずっと向き合ってきたこの問題が、ひとまずの着地点に辿り着いたと感じて、安堵しつつ卒
10月31日、新宿。 美味しい曖昧というアイドルグループのワンマンライブがあった。 そのタイトルは、「いつもとちょっと違うワンマン1」。 ライブが近づくにつれ、いつもと何が違うのか、ファンの間で様々な憶測が飛び交っていた。 アーティストが普段との差異を強調して宣伝する場合、当然その差異こそがライブの集客の一番のウリになるだろう。 段々と情報開示するアーティストもいれば、開演と同時に秘密が明らかになる場合など、様々だ。 美味しい曖昧はその差異の内容について一切触れず
1. はじめに 我々にとって、不鮮明なものは常に恐怖の対象であった。この恐怖を和らげるために、人間は世界を切り分け、それぞれに名前を付け、すなわち「理性の光」でその輪郭を照らしてきた。その結果、暗闇やカオスは我々の理解可能なものになった。 その反面、理性によるカテゴライズから零れ落ちるものがあることを、最近になって我々は気が付き始めている。 例えば、現代になってやっと、男女という二項対立ではとらえられない性のかたちについて議論されるようになった。それは「新しい性」
突然アイドルにハマりかけているけたみです。 今回は、美味しい曖昧の『曖昧なシングル3』のディスクレビューをしたいと思います。 とはいえ、僕は美味しい曖昧はおろか、アイドルについても全くまだまだ詳しくないので、純粋に曲を聞いて書くことしかできないです。大目に見てください。 楽曲のレビューの前に、ジャケットについて。 他のCDと同じように、可愛らしくもどこかノスタルジックな絵柄のジャケットで、とても好み。色もデザインも、しっかりと夏を感じられてよい。 えっメンバーの凡や
※これは、自分語りの激しいライブレポートです。 はじめまして。けたみと申します。 まず、「アイドル」とは何か? 語義としては「偶像」を意味する。自宅にある『聖書思想辞典』を捲ると、「聖書は、ある意味では、神の民が偶像から離れていく歴史である。」とある。聖書的信仰においては偶像=アイドルは異教的でかつ「むなしいもの」であった。 僕にとっても、3次元のアイドルは「むなしいもの」であると思っていた。その偶像性はイデアへ導くことなく、資本主義的システムと