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ショート風)面接

学生時代に面接を受けた
5人程で一緒に受ける
集団面接だ

自己PRに希望理由など
どこに行っても同じ様な質問に
どんだけ練習してきたんだって
ロールプレイングゲームの
モブキャラの様な答え
この決まりきったやり取りに
いったい何の意味があるのか

入社希望者は印象を良くするために
嘘を詐欺師の様にペラペラと話す
面接官は何を見ているんだろう
嘘つきオリンピックの審査員か
キャバクラでももう少しまともな
騙し合いをしているのに。

そんな中1人の自己PR
顔を真っ赤にして小刻みに震えながら
「わ、わ、私の長所はぁ。
 ダレと誰とでもわけへが、分け隔てなく
 なく話せるコミュニュケーショをいかして
 潤滑油のような人間です。」
カミカミの上にどっか大事な所を端折ってしまい意味のわかるような、わからないような
PRとなってしまった。

潤滑油の様な人間と言うよりは
本人に少し油をさした方が
良さげではあったが…
ロボットの中に1人だけ人間がいた様に思い
凄く好感が持てた






しかしながら残念な事に
彼と同僚になる事は叶わなかった

えっ自分ですか


勿論、自分は受かりましたよ
自分自身すら欺いて生きてるような
生粋の詐欺師ですから


最後までお付き合い頂き
ありがとうございます。
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宜しければご一読下さい。
ショートショート風まとめ
https://note.com/kesun4/m/m20ff5107e315