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バークシャー・ハサウェイが投資、ドメイン管理大手「VeriSign」が有する”圧倒的強み”

ウォーレン・バフェット氏が会長を務めるバークシャー・ハサウェイが、ベリサイン(VeriSign)の株式を追加取得したことが取り沙汰された。同社はベリサイン株の実に13%超を保有することで知られる。

ベリサインといえば、ドメイン管理サービスの世界的大手企業。ドメインとは「○○○.com」のような、URLの基礎部分である。

インターネット上のサービスは、個々にIPアドレスが割り振られたサーバーから提供される。IPアドレスは人間にとって覚えづらいため、紐づく形で利用されているのがドメインである。

ドメインは不動産における住所のようなもので、誰かが取ってしまうと他者が同じものを使うことはできない。そのため人気のドメイン名には、非常に高い値が付くことがある。GoDaddyによると「CarInsurance.com」というドメインは4,970万ドルで売買されたことがある。

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ドメイン管理サービス事業者は一般に、ドメインの所有者と、ドメインがどのIPアドレスを指すかを管理するシステムを提供する。ドメイン購入時と更新時に料金を払うため、管理サービス事業者の収益はストック性が高い。

非常に安定的な商売と言えるのは確かだが、なぜバークシャーは同社に目をつけたのだろう。今回の記事では、ベリサインの来歴について改めて紐解きながら、同社の近況について紹介する。

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