バフェットを私淑、バークシャー・ハサウェイそっくりの戦略で成長する「マーケル・グループ」
今回紹介するのは、マーケル・グループという米国の保険会社だ。
マーケル・グループの創業は1930年。サム・マーケルが路線バス向けの保険を始めたことにさかのぼる。5年後には4人の息子が加わり、ファミリービジネスとして発展。1940年にはバスやトラック向けの保険で、業界のリーダー的存在に成長した。
1950年代からは海外への展開も始め、1986年にナスダック市場へ上場。その後は企業買収も駆使してカバーする保険領域を広げた。現在はフォーチュン500企業の一つで、時価総額は(執筆時点で)220億ドルを超える。
同社がユニークなのは、本業である保険ビジネスだけにとどまらなかった点だ。現CEOのトーマス・ゲイナーは同社が新規上場する際に投資アナリストとして関わり、1990年に入社。マーケル社の資産を投資運用しながら会社を伸ばしてきた。
幅広いジャンルを扱う「スペシャルティ保険」会社
ゲイナーが入社した頃のマーケルは、小さなスペシャルティ保険会社の一つに過ぎなかった。
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