九井諒子展&京都小旅行の記録②
タイトルのうち、「九井諒子展」がもう終わってしまった半分タイトル詐欺の旅行記その2。
その1↓
1日目・マンガミュージアム
マンガミュージアムは廃校になった小学校を再利用したものらしく、階段などは踏む場所がすり減っていたりととても歴史を感じる作り。ミュージアム内の一室で龍池小学校の歩みが紹介されており、建物へのリスペクトが感じられて好印象。
ミュージアム本体の展示物は膨大な漫画を始めとして、漫画の歴史や描き方、世界の漫画作品や翻訳された日本の漫画など。変わったものでは大物漫画家の石膏手形なども展示されていた(我らが九井諒子先生のはなかった…)。
海賊版にも言及があり、もちろん著作権の侵害なのだが海外にマンガ文化を広めたという点で一定の役割を認めているのが興味深かった。
まあ我が国もほんの十数年前にWinnyやらマジコンやらが流行りまくったので、他国をとやかく言えないね。
で、ほとんどの蔵書が自由に読めるのだが、ここでじゃじゃ馬グルーミンUP!を選んでしまうのが自分のダメなところだ。なぜ知らない作品ではなく何度も読みまくった作品をチョイスするのか。
断っておくが「じゃじゃグル」自体は良い漫画だ。作者は究極超人あ~るや機動警察パトレイバーで有名なゆうきまさみだが、自分はじゃじゃグルで彼を知った、おそらくかなり少数派の人間である。
じゃじゃグルは競馬漫画だが、レースではなく競走馬の生産牧場の方を舞台にした(たぶん)珍しい漫画だ。とは言っても題材が地味すぎるためか、作品の半分ぐらいはラブコメである。自分のカプ厨気質はこの漫画で育てられたと言っても過言ではない。たづなちゃんがね、いじらしくてね、本当に可愛いんですよ。メインヒロインじゃないんですけどね。
皆さんご存じの通り漫画は時間加速装置であり、あっという間に閉館時間の16時半になって追い出された。今日のこの後はこの時点で全くのノープランであり、しかも博物館系は当然もう閉まっている(実はほんのすぐそこでこんなの
が20時半まで開催されていたのだが、気づいたのは20時を回ってからだった。無念)。
とりあえず飯を食おう、とうろうろしていて目についたラーメン店に入った。
鶏白湯系だが濃すぎない方向性を狙っているらしく、スルスルと食べることができた。チャーシューも美味い。ただ、この死ぬほど暑い季節柄、ピッチャーは水ではなく氷水にしていただきたい。
ラーメン食べてから悩んだ末、化け狸達の住処である糺の森に行ってみることにする。
1日目・糺の森
下鴨神社の境内にある糺(ただす)の森は、「有頂天家族」の下鴨一家の住処なのだが、実際に現地に行ってみた感じ、どうも狸一家が暮らせるほど広くないように見える。というか、ニンゲン用の道が縦横に走っており狸のような大きさの動物は速攻で見つかるのでは?
時刻は19時あたり、市街地はまだ普通に明るいのだが、森の中に入ったとたん圧倒的に夜になるのは流石、森というべきか。ただし街灯はたくさんあるし人通りもかなりあるので、心細さや怖さはまったくない。人に化けられる狸なら問題なく住めるのかも…?
歩いている人たちは大概カップルか家族連れ友達連れであり、暗いのもあって、ぼっちは不審者感マシマシである。早々に退散した。
1日目夜~2日目朝
その後近くの妹おすすめラーメン屋に歩いて移動…なのだが、暑い。とにかく暑い。日は暮れているのに歩いていると汗が噴き出す。冷房の効いている店内を唯一の希望としてひたすら歩くが、やっと到着するも狭い店内と店外に並ぶ行列に絶望。たまらず向かいにあったなか卯に避難する。
ところで、私はなか卯を密かに高く評価している。あのクオリティの親子丼をあの価格で提供しているのは素晴らしい。
ということで、避難したなか卯でまぐろユッケ丼の食券を買う。親子丼じゃないんかい!という声が聞こえてきそうだが、人は新商品に弱いものである…
味は、まあ順当にうまいと言った感じ。マグロと卵黄とピリ辛タレの丼なんて、うまいに決まっているのだ。
なか卯を出たところで件のラーメン屋をチラ見すると、うわーまだ並んでるわ…
並ばなくてよかった。
さて、車に戻ったはいいが、懸案だった「暑い」問題はやはり無視できない。もう22時を回ろうというのに気温は32℃もありやがるし、寝苦しくて仕方ない。最後の手段としてアイドリングクーラーを一晩やる羽目に。
眠る前に朝イチに入る風呂を探す。駐車場があって朝からやっている銭湯というとそう多く候補は残らない。と、土日のみ8時からやっている伏見力の湯という銭湯を発見。駐車場もある。ここにしよう。
偶然にも、今日の地下鉄移動中によく見かけたチラシのイベント会場であった。
台湾飯の出店もやっているらしく、晩飯の候補として期待が持てる。車に持ち込んだ九井諒子短編集を読みながら就寝。
つづく。
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