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【読書感想文(3)】「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んで
おはこんばんにちは。あらかきえみです。
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ブレディみかこ
話題になった作品なので、本のタイトルぐらいは聞いた事がありましたが、
会社の人のおすすめということで読んでみることにしました。
帯とかを読んで、外国に行った日本人主人公の子がいじめられる話と
勝手に思い込んでいましたが、読んでいると主人公の「ぼく」があまりにも芯の強い子で、
関心したのと同時に、たくさん学ぶことができました。
筆者は「ぼく」のお母さんで、ノンフィクションのお話。
配偶者はアイルランド人で、お母さんは日本人。そして、「ぼく」の3人で英国の南部で暮らしています。
その「ぼく」の中学生活の1年半を描いたものです。
私の周りにはあまり、外国人の方やジェンダーに悩む方もいないので、
いままであまり深く考えたこともなかったし、
どのように自分が接するのかも考えたことがなかったけど、
私が気づかないだけで出会っているのだろうし、ごく自然のことなんだろうな、と思いました。
当事者の「ぼく」が話すと余計リアルで、私自身の考え方も変わった気がします。
私は高校生のときスウェーデンに1年留学していましたが、
差別用語などを言われて悲しかったという記憶は一度もありません。
(言葉が通じていないだけで、いわれていたのかもしれませんが…笑)
スウェーデンには色んな人種の人もいたし、私が一人混ざっていてもなんの違和感もないんだろうと思います。
むしろ、幼く見られてみんなからすごく親切にしてもらいました。
(バスの運転手さんには「中学生はお金いらないよ」といわれるぐらい)
逆に日本に留学生が来たら、偏見の目で見る人も多いんだろうな、って思いました。
“ハーフ”という言葉も悪気がなく使っているけど、当事者からすると嫌な気分になることもこの本を読むまで気づきませんでした。
私はあまり物事に対して深く考えずに生活してきたけど、もう少し考えて行動することが楽しいのかなって思いました。
それでは、文庫本初心者の私が、独断と偏見でおすすめ度を表したいと思います。
★★★★☆
聞いたことのないような難しい言葉も多かったですが、
すごく前向きに成長していく「ぼく」の姿は読んでいて気持ちがよかったです。
「ぼく」のその後が気になるので、続編も読んでみたいです。