「あいつ“意識高い”からな～」って、チャカすのは良くないよ

自分自身を向上させようと、頑張っている人がいる。
そういう人たちを横目で見て、「あいつ“意識高い”からな～」って、チャカす人がいる。

僕はこういう雰囲気が好きではない。

なぜか？
こういう雰囲気だと、志を高く持って頑張る人が減る。
「頑張っていろいろ学びたいけど、白い目で見られるからやめよう」
「からかわれるからやめよう」
「笑われるからやめよう」
と、思ってしまう。

もちろん「そんなの関係ない！」と、マイナスな雰囲気を突き破る人もいる。
しかし、そうでない人も沢山いるのだ。

ではなぜ？そういう雰囲気を作り上げてしまうのか？

それは、教育と風潮に原因があるのではないか。

中学や高校での光景を例にとってみよう。
「遅刻をしてはいけない」
「忘れ物をしてはいけない」
「勉強ができないのは良くない」
「スポーツができないのは良くない」

「出来たこと」より「出来なかった」にスポットが当てられる。

“ 否定の教育 “ だ。

その結果、生徒たちは「失敗してはいけない」と思い、チャレンジしなくなる。
例えチャレンジしたとても、失敗して友達から笑われるのが嫌だから「俺は全然勉強してないからな（全然練習してないからな）」と言って、事前に言い訳を考えておく。
「全然勉強してない（全然練習してない）」と言っておけば、失敗しても、それが当たり前だと思われるもんね。
逆に「勉強した（練習した）」と言って失敗したら、「お前、なんで努力しても出来ないの」とバカにされるからね。

そして、〈 そこまで頑張らなくてもいいんじゃない？ 〉と、“ 今の置かれた状況で満足 ”する雰囲気になっていく。

〈 本当は頑張りたい 〉と思っている人も、周りに合わせて頑張らなくなる（或いは、頑張らないフリをする）。

そんな中、意識を高く持っている人を見ると、明らかに自分たちと違うので「こいつなんか違うんじゃないか？」って、チャカすようになる。

悪循環。

意識を高く持つ持たないは本人の自由。
本人の気持ちとして、今の置かれた状況の中で楽しむのは、それはそれで良いと思うが、だからと言って、自分とちょっと違う思考の人をチャカすのは良くないな。

逆も良くないよ。
向上しようと頑張ってる人が、そうでない人に「なんで何もしないんだ」「学びは大切だろ」と、圧をかけたり見下したりするのは良くない。
その人その人の生きやすい方法があるんだからね。

肯定が大事。

自分と他人、それぞれ違う。

自分軸と他人軸。

自分の意見や考えを他人に押し付けるのは良くない。