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不機嫌な赤ちゃんもどき

ミステリというなかれ みてます?
もうね、全ての人にみてほしい。

配役がどうだとか、原作に比べてとか賛否両論ありますが、私は主人公の整(ととのう)くんの言葉が地上波でたくさんの人のもとに届き、それについてあれこれ話す機会ができたってだけで、もう満足なのです。

でね、これまでのところで私がグッときたところは、定年を過ぎたおじさんと整くんのやりとり。

ざっくり説明すると、おじさんは働いていた頃部下を自殺させてしまい、定年をむかえた今、妻も家を出てしまった。と。
言ってくれなきゃ分からない。何が辛くて、何が嫌なのか。と。

そこで整くんが聞くわけ。
「仕事の相手には?取引先の相手にも?」

おじさんは言う
「そんなの仕事なんだからできるに決まっている」

整くん
「そのスキルはあるんですね」

ハッとするおじさん。


でもね、これってかなり多くの人がやっちゃってると思うの。
外で頑張ってるんだから、家でくらい…って。

家族だって人なのにね。

自分のことをいちいち説明しなくてもいいだろう。家族なんだから察しろよ。あれして当たり前。こうしてくれ。話さなくても分かるだろう。って。

不機嫌な赤ちゃんかよ、甘えるなよ。
しゃべれないからしゃべらないの、赤ちゃんは。


友達の愚痴にはいつもそう答えるようにしている。

旦那の不機嫌は決してあなたのせいじゃない。
不機嫌でいたくて不機嫌でいるんだ。
言葉で伝えることを放棄している赤ちゃんだ。と。

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