けろみん怪談集:第3話「深夜のフルスイング」
中学時代の同級生S君にまつわる話。
S君は野球部に所属していた。
毎晩、自宅ガレージで素振りを100回するのが、彼のルーティーンだった。
S君の家は、私の家のお隣さんだった。
夏は窓を開けていると
「…99…100!」
と素振りをしながら、自らカウントするS君の声が聞こえていた。
大雨だったある日の夜も、S君の素振りとカウントをする声がご近所中に響いていた。
もしよろしかったらサポートもお願いいたします。励みになります。今後とも短編ホラー小説家集団CHOCOLATEMINTをよろしくお願いいたします。