けろみん怪談集2:第10話「寿司屋の息子」
友人Mから聞いた話。
Mの住む地域に深夜、ギターをかき鳴らして騒音を撒き散らす20代の男が暮らしていた。
寿司屋の息子で、有名なビジュアル系バンドに憧れているらしく、CDを爆音で流しながら朝方までギターを弾いていた。
一階に自室があるらしく、最近では窓を開けて演奏している男の姿を複数の通行人が何度も目撃している。
近隣住人は皆うるさいと思っていても、寿司屋の大将自体が少々厄介な人間だったらしく、誰も注意することはなかった。
しかし、我慢にも限界がある。
Mの住む町内会の役員全員が寿司屋に苦情を伝えに行った。
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