2024年6月の古本浪漫堂その1 ぽやん展折り返したり思い出したり
らぶですぽやん展が折り返しまして。14日までですお早目に。
展示の入れ替えもされていますので前半来られた方も新しい作品に出会えますよ。原画の販売も始まりました。
興味のある方はぜひ。
古本を売りに来る方が、時々、
「これ、○○が大事にしていた本なんです」
とか言ってくることがあるんですけど、○○にはお母ちゃんとかお祖父ちゃんとか入るのだけど、そういう話は個人的には好きです。
そういう話が聴けることが査定に影響する場合とてありますよ。(ほとんどは関係ありませんが)
本だろうと絵だろうと人の所有物には物語があるんですよね。
その本を買った場所や読んだ場所、くれた人やその時一緒にいた人などの思い出がついてくるもんで、持ち主にとっては代えがたい唯一のものだったりもする。珈琲の染み一つ、角オレの一つに意味がある場合もある。モノより思い出、じゃなくてモノそれ自体が思い出の塊なのだな。
私はあまりモノ自身には執着はないのだけれど昔読んだ本を読み返すとその頃の自分の感情まで甦ってきてなんならちょっと恐れおののく時さえあります。
本はタイムマシンだねえ、なんてキレイな感じもあるけど、黒歴史を再生する拷問具じゃねえかと思ったりもする。ちょっと痛気持ち良いの。
古本屋でのお客さんとの会話は半分くらいいろんな本とその思い出の話で、面白いなあ、こんな面白い話はなかなかないぞと思う。話すのも聴くのも楽しい。
若い人の浅漬けのような思い出も年配の方の古酒のような深い思い出もどちらも愛おしい。
そんなこんなだよ
ぽやん展忘れんなよ。
ではまたね。
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