2024年7月の古本浪漫堂その5 風来の店主 不思議の古本屋

まんがまつりが終わってから、70年代以前の漫画雑誌やら昔のキャラグッズなどの買取やずっと売れていなかった古い漫画の販売が増えていて、そう聞くと、ほほう、展示に来てくれたお客さんが浪漫堂をそういうお店だと認識したうえで、それじゃあいっちょウチにある漫画を持って行ってみるか、買いに行こうかと来てくれたのだな、と思うかもしれない。ところがそれは全くそうではなく、話を聞く限りでは全然展示のことも知らず、たまたま偶然に来てくれたお客さんだったりする。(たぶん展示に来てくれたら喜んでくれただろうな、という感じの漫画好きなお客さんではあるのでとても話は合う)

本好き、古本好きは電波を受信するし自ら電波を放出したりもするので私やまんがまつり参加者観覧者たちが展示の間出していた古漫画大好き電波をやや遅れたタイミングでキャッチしてしまった人たちなのかもしれない。遅れてしまうのもなにやら浪漫堂的である。間に合わないのが浪漫堂。時代を逆行浪漫堂。

店の棚をいじっていてふと目について手に取った本がその日のうちに売れていったり、お客さんにこういう本ありますか?と聞かれてその時は無かった本が、次の日に買取で持ってきたお客さんの本の中に混じっていたり、とかなんだか不思議な虫の知らせ的に本が流れて行ったり流れて来たり、生生流転、どんぶらこ、流れて回って沈んで浮いて。

たぶん、古本屋あるあるなんかじゃないかなあ、なんだか不思議な本の流れを感じたり、びっくりしたり、どこの店主も体験してそう。世にも奇妙な古本屋。あなたの後ろに古本屋。今日もどこかで古本屋。

そんなこんなだ。
浪漫堂は平岸だよ。
また今度。





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