冬凪美し冬日和
自然環境リテラシー海X回 12/23~24
一度記事を読んで下さったみなさまお久しぶりです!
初めての方はご挨拶ですね。大学で海洋生物を勉強している二十歳になって間もないケロケロです。
自分は自然環境リテラシー学という授業で自然に触れる経験をし、経験したことを文字に起こすことで
自然と向き合うとは何か?
自然と生きるとは何か?
などの考えを人に伝える活動を行っています。
まぁ、詳しい内容説明は他の方がしてくれているためここではそれくらいの説明で留めておいて、さっそく本題へ行きましょう!
<1日目>
前回のリテラシーから気が付けば季節は移り12月。
冬が深まる12月中旬にカヤックを漕いで海へ出るなど正気じゃない!
と感じていた去年の自分はどこへやら………
今では特に抵抗なくなってしまった自分の変化に驚く2年目のリテラシー。本日はとても暖かく気候が安定しており、アウトドアにはもってこいの一日です!
ところで冬の真っ只中にもかかわらず今日の様に暖かい日を「冬日和」と表すのを知っていましたか?春の様に暖かな冬の初めの日を表す「小春日和」という言葉は知っている人も多いと思いますが、冬日和の方は知らない方も多いと思います。
一つの季節である冬だけでも調べると数多くの季節を表す言葉があって、日本語の美しさや表現力はとても面白いですね!
そんな冬日和の風のない穏やかな海をカヤックに乗って進んで行きます。説明が遅れましたが、今回のリテラシーの舞台は三重県は紀北町・古里海岸というキャンプ場で行っています。
地図で見てみると赤のマークがついているところが古里海岸です。
そのすぐ右上の白いマークは前期に活動の拠点としていた新桑竈という地域です。
そこまで離れているように見えませんがこの距離感は大切なので覚えておいてください。
天候・場所は申し分無し!さらに今回のリテラシーでは最強のガイドさんである柴田さんに参加して頂いております。
柴田さんは三重県を拠点とし日本各地でカヤックのツアーを開催しているレジェンドとも言えるお方。柴田さんが開催しているツアーに興味を持たれましたら最後にサイトのURLを貼っておくので、是非ご覧ください。
そんな柴田さんに先導して頂き海へ漕ぎ出した私たちを出迎えてくれたのは蜃気楼!
ずっと見てみたいと思っていたのでひょんなことから見ることができて大興奮いたしました(*^-^*)
(少し分かりにくいかもしれませんが島の端が少し浮いています)
蜃気楼といえば富山県を想像されると思いますが、三重県でも浮世絵に描かれるほど古来から蜃気楼のスポットとして有名なのです。
カヤックを久々に乗る参加者の人も多く、先頭について行けるのか、バランスを崩して沈をしないかなど警戒しながら見守っていました。
しかし、要らぬ心配だったようで恵まれた天候も相まっていつも漕いでいた新桑竈の地形との違いを楽しんでいました。
新桑竈の地形との違いと先程述べましたが、ここで最初の新桑竈と古里海岸との位置関係を思い出してください。
そこまで離れていませんでしたよね?それにもかかわらず地形が大きく異なるのです‼
これはカヤックに乗って海から地形を眺めているからこそ分かる違いであり、カヤックを乗る楽しみでもあります!
(古里海岸周辺では起伏が激しく、うねりがきつい場所も)
(新桑竈はのっぺりとした地形が続く)
冬の日は短く、日が暮れると体温が急激に低下するため早めに上陸してテント設営などを行っていきます。
半年前まではテント設営のテの字も知らないような参加者の人たちがテキパキとテントを設営していく姿を見てると
ヒトって成長するもんだなぁ
と誰目線なのか分からないような感想が浮かんできます(笑)
なんなら1年前まで自分が教えられる側だったのに教える立場になり人の成長を喜んでいるんですから時の流れは速いですね(笑)
冬場のキャンプの醍醐味といえばもちろんお分かりですね?
そう………
焚火とキャンプ飯!
メインの食事に加え、勝手に持ってきたエビを焼いたりホワイトシチューを作り出したりと好き勝手やる面々。
いいぞもっとやれ!
哀れな乞食にいろいろ恵んでくれてありがとう!^3^
そんな感じで比較的ゆるゆると進んで行った1日目
着々と頼もしくなる背中を見て嬉しい反面、頼られることが少なくなった一抹の寂しさを抱きながら床に就くのでした…………。
<2日目>
リテラシーの朝は日の出と共に……
家で寝てる時は絶対こんなに朝早くに起きれないのに不思議です笑
2日目の日程は荷物をカヤックに積み込んでのカヤックツーリング
海図を出艇前に確認して大まかな航路を確認します。
ちなみに余談ですが、写真に写っている海図1枚買うのでも2000∼3000円以上するそうです!
日本一周するにはこの紙が倉庫一面あっても足りないくらい必要になると言うのですから日本一周も楽じゃないですね笑
2日目の航海は上のようなルートを辿りました
天気は昨日程とは言えないもののカヤック日和で風がないので、カヤック乗った人でないと分からない感覚かもしれませんが水がトロトロしてました
(トロトロした海面)
今日辿っている航路は実は1年前に自分たちが参加者側だった時に通った航路であり、謂わば聖地巡礼のようなルートでした
しかも一緒に漕いでるペアはその時一緒にいたのと同じメンツと激熱展開!
思い出話に花を咲かせながら漕ぐカヤックは1年前よりも力強く頼もしいものでした…………笑
そんな物思いに耽っている一方で、参加者の人たちは楽しそうに水面を見つめているのでした。
かなり透明度が高く、波がないため海中の中が良く見える状況だったので、自分含めみんなで必死こいて海中を凝視しているのはシュールな光景でした^.^
それと共に、カヤックを乗ることに慣れ余裕が生まれたために今までと違った楽しみ方ができるようになっているのに成長を感じたりしていました
余裕があまりにも生まれたがために、どこからか可愛い魚を回収している参加者がいるくらいでした(笑)
(状態の良いコンゴウフグ)
お昼は上陸して休憩をとり、帰りは特に寄り道することなく真っ直ぐ帰りました
さすがプロのガイドさんが先導してくれたこともあり、予定していた時間通りに帰る事ができ、全てのプログラムが完了しました。
<まとめ>
前期まではリーダーとして教えることが多く、大変だという気持ちが多かったです。
しかし後期になり参加者の人たちの戦闘力が上がったために少しずつ自分たちの負担が少なくなってきました。
反対に自分が参加者の人たちに教わることが多くなり、改めて自分はただ1年早くリテラシーを経験しただけの人間なのだと感じさせられました。
名目上の立場は自分の方が上ですが、立場に奢らず謙虚に教わることがあるならどんな立場の人にも教えを乞うことが重要なのだと痛感させられた2日間でした。
夜中にこの記事を書いていることもあり、やけに悲観的でノスタルジックな内容になってしまいました。
お付き合いいただきありがとうございました(o*。_。)oペコッ
次回は今回とは打って変わってハイテンションでお送りしたいと思うので、そちらも気が向いたらご覧頂けたら幸いです。
それではまた次回お会いしましょう!さよなら~ヾ(•ω•`)o
先程紹介させて頂いた柴田さんが開催されているツアー情報です。
興味を持たれました是非是非ご覧ください(*^-^*)