LINEの功罪(後編)
前回では僕がLINEを使わなくなった理由をメインに論述した。
要はLINEの「気軽さ」についてだ。
その「気軽さ」がもたらす功罪を述べていこうと思う。
まずはこのサイトを見ていただきたい。
このサイトでは子供達のLINEのグループチャット内のいじめを模した架空のチャットのやりとりが見られる。
LINEを使ったいじめは現実多く起こっている。実際に被害者がそれを機に自殺してしまうこともニュースで見た人も多いのではないか。
「気軽さ」で発言した言葉が結果、意図せずに他人の気分を害し、時には集団で悪口や暴言を浴びせたり、さらには脅しを「たった指先一つ」で行うことができる。
実際、インターネットを使ったいじめは2000年代始めから存在しており、過去には大きな事件も起きた。(2004年佐世保同級生刺殺事件等)
LINE以外のSNSでも同様のいじめやトラブルが起こっているのが現状だ。SNSでのやりとりの多くは親や教師らの目の届かない場所で起きているし、大人達が持つICTやSNSの知識は子供達の持つそれと比べて乏しい傾向にある。だから、防ぎようがないのだ。
どうすればLINEいじめを防げるのか。
それは「使う人間が気を付ける」以外に方法はないと思う。「指先一つで他人の人生を壊す」ことを今一度しっかり認知しておく必要がある。
被害が起きてからではもう遅い。その前にできることはただ一つしかない。
LINEの「気軽さ」が時として仇となる。これは肝に銘じておきたい。