映画「シラノ」を見タ
映画「シラノ」を見た。
ミュージカルで歌うということの意味が分かった気がする。
田舎で生まれ育ったので舞台を見るという習慣が無かった。上京しても、その習慣が無いまま今に至っている。だから、ミュージカルといえば「笑っていいとも!」でタモリさんが嫌っていたものという印象。「急に歌い出すって情緒不安定かよ!」と私も思っていた。
最近は、映画で「イン・ザ・ハイツ」や「ウエスト・サイド・ストーリー」を見たので、少しはミュージカルに慣れて「情緒不安定かよ!」とは思わなくなっていた。
今作の「シラノ」は、心情を手紙へ書くことでストーリーが進んでいく。気持ちを言葉に変換してアウトプットする作業を見ていると、感想文の記事を書いている今の自分の作業と同じだと思った。そして、今作では手紙を歌いながら書いている。そのシーンを見ていると、人によっては気持ちの変換作業のアウトプットの一つに音楽があることに気付いた。ミュージカルで歌うことは、気持ちの変換作業のアウトプットの一つだと理解した。現実世界で急に歌い出すと情緒不安定だけど、舞台や映画などのファンタジーな世界で歌い出せば気持ちの変換作業のアウトプットをアピールしていると考えるようになっていた。作品が終わるころには、芝居から急に歌い出すことは表現の一つとして有りかなと受け入れていた。多分、今作は他の作品よりは、芝居から歌い出すという変わり目をシームレスに見せていたからだと思う。
ミュージカルの食わず嫌いから脱した気がする。
外見の偏見や女性の立場の苦しさを描いている。
そして、変な格好の偉そうな貴族がいます。あの姿を見ていると、自分は普通(それ以上に偉い)と思って威張っている人が何年後かに滑稽になるのかなとか思っちゃいます。
ミュージカルを舞台で見ると、生歌のエネルギーを直に浴びれるのかしら?
機会があれば浴びに行こうと思います。
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