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台湾生活: 垃圾車を追いかける #7
今日の台湾華語
ごみ収集車 垃圾車 ㄌㄜˋ ㄙㄜˋ ㄔㄜ lè sè chē
昨日台湾での仕事遍歴を書きながら、この時はここに住んでいたなぁ、あの時はこんなことがあったなぁ、とその時々の生活の風景が頭の中を流れていきました。
そんな中思い出したのは、場所によってごみ捨て事情が違ったこと。
たまたまだったのか、同じ市内でも事情が違ったりするかもだけれど、私の場合はこんな感じだった、というのをご紹介。
台湾好きな人ならきっと一度は気になったことがあるのがごみ収集車ではないでしょうか。
夜音楽とともに現れる光る黄色いごみ収集車。
朝定位置にごみを捨てておく日本とは家庭ごみの捨て方が少し違っているのが台湾のごみ捨て。
午後、主に夕方以降にごみ収集車が各場所を回ってくるのでそれに合わせて自分でごみを捨てに行くスタイル。チャンスは一瞬。
そしてその合図は「エリーゼの為に」とか「乙女の祈り」などごみ収集車から流れるどでかい音楽。
さて、そんな台湾のごみ捨て事情
ところ変われば作法も変わる?
私の経験上各地でごみ捨て緊張度がちょっと違ったので紹介したいと思います。
私が体験した順番にご紹介。
まずは宜蘭。実はこれが一番大変でした。
宜蘭のごみ捨て
ごみ収集車が家に近づいて音楽が聞こえ始めてから、家の前に収集車が到着するまでの時間がとても短かったため、音楽が聞こえたと思ったら家を飛び出さないと間に合わない。
近所の人たちはみんなあらかじめ外で待っている人が多かったのも納得。
収集車の到着時間がいつも5分くらい前後するのでそれをじっと待ってるのが嫌で、いつも音楽が聞こえてからダッシュでごみ捨てに行ってた。
少しでも遅れると、ごみ収集車は通り過ぎてしまうので、走って追いかけるしかなくて、ちょっと恥ずかしかった。まぁ、結構仲間いたけど。
宜蘭は収集車は止まることなく進んでいくので、動く投入口にむかって、時に走りながらごみ袋を投げ入れる、まさにイメージ通りの台湾ごみ捨て。
板橋のごみ捨て
板橋はごみ収集するポイントが決まっており、毎日そこに収集車が停車し、近所の人たちがそれぞれ自分で収集車の投入口に投げ入れる。
私が住んでいたところですごく良かった点は、そのごみ捨てポイントに一旦収集車が現れ、ごみ捨て合図の音楽を一瞬流し、そして違うポイントに行って収集をし、ぐるっと回って戻ってくること。
音楽が聞こえたら、よっこらしょ、とゆっくり階段を下りていき、1分くらい待つとごみ収集車がまた現れる。そこにいた人が大体捨て終わったら収集車は出発して次のポイントへ。
毎日収集車が到着する時間はほぼ同じだった。
そういえば、午後2時台にも同じポイントにごみ収集車が来ていたような気がする。つまり一日2回ごみ捨てチャンスがあったわけだ。
台北のごみ捨て
台北に越して来て驚いたのは。ごみ捨ての合図が聞こえても、のんびりする夫。(当時は男朋友だったけど)
ごみ捨てポイントが決まってるのは板橋と同じだけれど、なんとそのポイントに収集車が5分ほど停車しているのだ。最近は合図が聞こえてからごみを整理して捨てに行く。
近所の人たちものんびりしたもんだ。もちろんぎりぎりで走ってくる人もいるけど。
ごみ収集車の合図が聞こえる時間はほぼ毎日同じ時刻。
そしてうちの近所は、少し離れたポイントでもっと遅い時間(21時過ぎ)にも収集車がやってくる。そこでは15分も停車している。
時間に間に合わない人は
困るのがごみ収集車の時間に間に合わないとき。
住んでる場所によって固定だけれど、その時間が18時台とか結構きつい。
宜蘭にいた時は仕事はシフト制だったし、板橋にいた時は勤務時間が長くて基本的に間に合わない。
そんな時は
1. 各地域にある清潔隊のごみ回収場所に自分で持って行く。
ネットで調べれば(定點 垃圾 (地名)でぐぐる)時間と場所が出てくる。
例えば台北だったらこんな感じ。場所によっては17時に終わるところもあるけど、基本的には23時まで!
ごみ収集車がやってくるのは月、火、木、金、土。だけど水と日は生ごみだけ捨てられる場所があるところもあるようだ。清潔隊働きすぎだろ。
2. これはほかの人に代理でごみ捨てをお願いする(有料)。宜蘭でも、そういう人がいるよ、って聞いたけれど結局私はお願いすることはなかった。あとは仲良しの近所の人に頼む?
私の友人は金曜日の夜にごみを捨てるようにしてて、それが終わると週末だ!って気分になるらしい。我が家は週二で捨ててるけど、ごみを減らして週一にするのが目標です。
毎日600~1000文字でサクッと書きたいと思ってるのに、また長編。ごみ捨てについて熱く語ってしまった。今日も読んでくださりありがとうございます。
明日は台湾はお休みです。今週もがんばった。
みなさんもお疲れ様です!
【追記】
いずれnoteにも書こうと思っていた、noteを書き出すきっかけと勇気をくれた台湾在住ノンフィクションライター近藤弥生子さんと、弥生子さんのVoicyのプレミアムリスナーのトリキーズのみなさん。そこの番長さん?サカモト先輩に教えていただいたのですが、なんと弥生子さんのVoicyでもゴミ収集車のお話と写真と音声が聞けます。ぜひぜひ聞いてみてください。
ゴミ捨て合図の音、私にとって毎日のことなのに、録音された音声はなんだかノスタルジックで、これいつか台湾を離れて年老いてベッドで聞いたら涙が出てしまうだろうな…と心のKeroco劇場が展開されました。