絵本探求講座第3期 ④ 好きな賞から選んだ絵本
今回、自分の好きな賞からおすすめを選ぶ。
本当に困りました。
賞は沢山あります。『絵本の事典』より、巻末に沢山の賞が数ページにわたって書かれていました💦。
この中から何を選べばいいのか?どんな賞なのか?この数調べるの??
終わらない……
そんな時、グループワークがありました。
グループ内で、どのように選ぶのか。ある程度、知っている賞から。好きな作品から。ヒントをたくさんいただき、好きな作品の中から受賞作を探しました。
好きな作品からと言っても、何を選ぼう。
何冊も本棚よりだし、受賞しているか調べる。だんだん絵本の山ができてきます。(子どもに絵本を読んでいた頃を思い出すような絵本のタワーができました。)
日本絵本賞(絵本にっぽん賞)
どんな賞
絵本にっぽん賞1977年の9月~1992年春まで以降に出版された絵本から、一年ごとに下記の要綱で選ばれているようです。日本絵本賞は1995年から絵本にっぽん賞を引き継ぐ形で行われています。
1年間に日本で出版された絵本の中から、特に優れた絵本に「日本絵本賞大賞」、優れた絵本に「日本絵本賞」、日本絵本賞では、翻訳絵本の優れた絵本に「日本絵本賞翻訳賞」や、過去には読者が選ぶ賞として「日本絵本賞読者賞」などがありました。
主催者
全国学校図書館協議会
目的
絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展に寄与する。
賞をもらうと
賞状、盾及び賞金を贈呈する。出版社には賞状及び盾を贈呈する。
参考:https://www.j-sla.or.jp/contest/ehon/27-4.html
https://www.j-sla.or.jp/contest/ehon/
今回、選んだ絵本
『しまふくろうのみずうみ』
絵と文 手島圭三郎
福武書店 (現出版社 絵本塾出版)
第5回 絵本にっぽん賞 受賞
第5回絵本にっぽん賞
対象絵本:1981年9月~1982年8月までに出版された絵本
大賞
『こんこんさまにさしあげそうろう』
さく 森 はな
え 梶山俊夫
PHP研究所
絵本にっぽん賞
『鳥の島』
作 川端 誠
文化出版局
『オコジョのすむ谷』
写真・文 増田戻樹
あかね書房
『しまふくろうのみずうみ』
絵と文 手島圭三郎
福武書店
大賞の本はまだ読んでいないのですが、絵本にっぽん賞はそれぞれに自然を題材とした絵本で、私が好きな本でした。
私が選んだ理由
『しまふくろうのみずうみ』の絵本を見たとき、見開きのふくろうのページで感動した。生きているかのように感じるふくろうの目。まるで私の目の前に飛んできたかのように感じた。この絵本に出会ってから、手島圭三郎の絵本を次々と読んでみた。
どの絵本も生き物たちの迫力や、季節の空気を感じ、生き物たちの躍動感が感じられ、すっかり、手島圭三郎の絵本に魅せられる。特に見開きのふくろうが描かれている『しまふくろうのみずうみ』は受賞作品でうれしく思いました。
版画との出会い(余談ですが)
版画は、小学校で体験しますが、その前に、この絵本と出会うことにより、
版画=美術(図工)の形式から、版画は身近なものとなる。子どもたちの中には、絵本=友達との感覚で育ってきている子どもたちには、版画もまた、友達になる。
わが子も不器用ながら、手島圭三郎のように上手にはできないけれど、版画は楽しいと取り組んでいた。
評価がつくころ(友人や、先生から)には、へたくそだ。苦手だ。楽しくない。となりましたが、評価を受ける前は、本当に楽しんで取り組んでいた。身近なものとなっていた。
この賞と出会うことによって
素敵な絵本と出会うことによって、観る目と心が育つのではないだろうか。大人も子どもも遅くはない。絵本を幼児のものと限定せず、みんなで楽しめるそんなきっかけに、受賞作の絵本を選ぶと、読者共通の話題となり、年齢問わず新たな気づきが得られるのではないだろうか。
今回、ゼミでいろんな賞のことを知り、絵本を教えてもらいました。
沢山出版される絵本をすべて読むことは、ただのボランティアには無理です。賞を知り、受賞作品を知ることにより、読み聞かせの絵本を選択する幅がさらに広がる機会となりました。