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2023GPS中国大会 男子シングル鑑賞雑記

男子シングルは他にも好きな選手が多いので、フリー滑走順に感想メモをまとめてみました。ただのファンの気ままな感想記録です。
宇野昌磨選手については別記事で熱く語っているので最小限のみです。


ルーカス・ブルサード Lucas BROUSSARD(アメリカ)

去年ジュニアで大活躍していて気になっていた選手。夏に大阪で開かれたジュニアグランプリシリーズ日本大会に彼が来ないかな~と期待してたのにシニアに上がってしまって少々ショックでした。

成長期&4回転投入に挑戦中のためか、この試合では彼の美しい滑りと所作を十分に見ることはできず残念でした。五輪前にシニアで経験を積んでおきたいとの本人の希望でシニア参戦したらしいですが今はまだきつそうですね。(靴トラブルもあったという情報も)

ダイウェイ・ダイ Daiwei DAI (中国)

フリーのトリプルアクセルは2本とも乱れてしまいましたが、SPのトリプルアクセルは美しかった!ハンヤンのでっかい幅跳びトリプルアクセルが大好物だったのでハンヤン風味が受け継がれているのが嬉しかったです。

シュー・ジューウェン Juwen XU (中国)

4回転もトリプルアクセルもないけどSPフリーをほぼクリーンにまとめたのはすごいですね。予定構成の技術点は一番低いのにクワド&トリプルアクセル持ちの2名を上回って10位に入りました。国際大会に出場できる限られたチャンスをものにするのはなかなか難しいことです。少しディレイ気味ででっかいジャンプなのがちょっと懐かしい感じで好きでした。

イ・シヒョン Sihyeong LEE (韓国)

小柄な方が有利だと言われる男子シングルにおいてこの身長でよく頑張っているなとイタリアのニコライ・メモラ君同様感心する選手。全部両手を上げるタノジャンプもまぁこれも個性だと慣れてきました。韓国は実力兼ね備えたジュニア男子が次々に現れていて数年後の国内代表争い激化しそうなので頑張ってほしいです。

(追記:記事を上げた翌日14日にNHK杯棄権が発表されました。調子悪そうだったのはそのせいだったのですかね。チャ・ジュンファン選手も右足首怪我が思わしくなくてフィンランド大会欠場になったので韓国男子の不運が続いています…)

山本草太(日本)

カナダ大会優勝できたので中国大会のメンバーから言ってGPFはほぼ当確だろう…と思っていたらSPがまさかの展開に(汗)。GPFがちらつかなくなったおかげかフリーでは挽回できました。

クリーンな演技ができればジェレミー・アボット版エクソジェネシスに並ぶ素晴らしいプログラムになりそうな予感はあるのですが、鬼門のトリプルアクセルでどうしても不安を抱いてしまうのでなかなか世界観を堪能するまでに至りません(これは見る側の問題です)。トリプルアクセル終わってからは十分に堪能できました。

ジミー・マー Jimmy MA(アメリカ)

好きなスケーターですがはや28歳(!)。今も彼の滑りを見られるのが嬉しい。25歳を超えてからじわじわながら安定率が増してクリーンな演技が時々見られるようになってきたのですが、残念ながら今大会ではかなわずでした。シーズン後半期待しています。

友野一希(日本)

カナダ大会4位だったのでGPF進出は厳しい状態ですが、国内代表争いのためにはできれば表彰台には乗っておきたいところでした。SPで着氷乱れが複数出てしまったのは本当に痛かった。ジャンプ自体は悪くなかったのになぁ。

友野選手はジュニア時代は「面白い子がいるな~」程度の印象だったのですが、初出場のミラノワールドでぐっと心を掴まれました。ブレードを変えたことや基礎スケーティングの練習強化などで年々滑りがよくなっていると実感していましたが、今季のプロはどちらも滑りを最大限に生かした内容です。

夏のThe Iceで見た時は「ちょっと背伸びしすぎでは?」という不安を正直感じたのですが、数試合を経た今ではSPフリー2プロとも大好きなプログラムになっています。表彰台こそ逃しましたがフリーは完成系に近づいたものを見ることができて嬉しかった。本当にあと一歩、なんですけどね~シーズン後半に完成系のSPフリーが見たいです!

ガブリエレ・フランジパーニ Gabriele FRANGIPANI (イタリア)

ミラノ五輪を前にイタリアの男子シングルも国内代表争いが激化して面白くなるぞ…と期待していたところにダニエル・グラッスル選手が色々やらかして今季は戦線離脱してしまったこともあり、存在を忘れかけてしまっていたフランジパーニ選手。ダイナミック系ジャンプは好きなのですが、一番記憶に残ったのはSPでパンツの固定留め紐が外れてしまって冷や冷やしたことでした…こんな感想でごめんなさいって気分です。ミラノ五輪はイタリア男子複数枠獲得してほしいです。

ボーヤン・ジン Boyang JIN (中国)

ダイナミックな4回転ルッツはまだ戻ってきていませんが、試合に戻ってきてくれているだけで嬉しい。せっかくの北京五輪もコロナで無観客開催でしたし、会場の中国人観客が彼に大声援を送ってくれているのが見られるのは嬉しかったです。ぬいぐるみの大量投下はちょっと…ですが、キスクラでぬいぐるみを抱えるボーヤンを見られるのは嬉しいです(笑)。少しずつ復調していっていてワールドランキングも徐々に上がってきています。

前記事で紹介したステファン・ランビエール氏のインタビュー内で「前回のボストンワールドに出ていて今現役をやっているのはデニス・ヴァシリエフス選手・宇野選手だけだ」と言っていました。そこにジェイソン・ブラウン選手(ボストンワールド年は代表になれなかった年だが、それより前からワールドに出ている)も加えて、全員できるだけ長く続けてほしいです。

ミハイル・シャイドロフ Mikhail SHAIDOROV (カザフスタン)

去年さいたまワールドで印象に残った選手の一人でした。滑りやジャンプは私好みの路線からは外れているのですが、妙に安定している感じと肝が据わった印象があってこれから伸びてきそうだなと。

燕尾服風衣装で4回転ルッツ&トゥループ決めるSPはあっぱれでした。カナダ大会のフリーもよかったし、グランプリシリーズ初メダルに対してプレッシャーを感じそうなタイプにも見えなかったので「これは表彰台行っちゃうかもな~」と思ったらやはりフリーもまとめてきました。私が夢見ていた友野くんの表彰台は消えてしまいましたが、これだけの演技構成をシニア上がりたての若いスケーターがやってのけたらそりゃ表彰台食い込みますね。

宇野昌磨(日本)

別記事で語り倒しているのでここでは語りません。
銀メダルおめでとうございました!
これでグランプリシリーズ全大会でのメダル獲得です!!
コンスタントに表彰台に乗り続けるのは本当に凄いことだと思います。

アダム・シャオ・イム・ファ Adam SIAO HIM FA (フランス)

宇野選手が囲み取材で「ボクはみなさん(報道陣)より前から知ってましたよ。『こんなに上手いスケーターいるんだ』」と古参ファンのようなマウントをかましていましたが(苦笑)、彼がアダムに注目し始めたのは「昨年」ということなのでそれなら私の方が早かったよと言いたくなりました(笑)。

と言っても最初は「ブライアン・ジュベール元選手がコーチについている子」ぐらいのイメージしかなくて、北京五輪シーズンのスターウォーズSPでようやく「この子個性強くて面白いな~日本の試合やショーに来てくれないかな」と思った程度のライトファンなので古参ぶることは不可能ですが(苦笑)。

さいたまワールドでは彼が表彰台争いに加わるものと信じていたのでSPフリーともふるわず、国別対抗戦でもその雪辱を果たすことができなかったので悲しかったです。(国別でのケヴィン・エイモズ選手たちとの応援合戦は楽しそうでしたけどね)

なので今季の確変は嬉しい悲鳴です。シーズン初めからこんなに吹っ飛ばして大丈夫なのかは気がかりですが、昨年失速してしまったイメージを完全に拭い去り、一躍ワールド金メダル有力候補に躍り出たのは素朴に嬉しいです。

海外記事のインタビューではThe Iceでマリニン君ら世界のトップレベルスケーター達と1か月近く一緒に練習できたことがジャンプの安定につながったと話しているようなので、もはやあのショーは国際レベルの強化合宿なんだな~と思っています。自分の推し選手に出演をしてもらいたがるスケオタがこれから増えそう?(笑)

前記事にちょっとだけ他の選手も書き残しておこうと書き始めたら随分と書き連ねてしまいました。スケアメもスケカナもフランス大会も見てたのに中国大会だけ語りまくってしまったのは宇野選手の演技感想を書いた筆の勢いということでお許しください(笑)。

女子シングル

他のカテゴリは全選手がっつりは見ていないので、日本勢が表彰台に上った女子シングルの感想だけ軽く触れておきます。

女子の1・2フィニッシュは正直驚きました!順位もさることながら吉田・渡辺選手二人ともまとめた200点超えの演技でよかったですね。本当に僅差でどちらが勝ってもおかしくはなかったです。


ルナ・ヘンドリックス選手好きとしてはちょいと複雑な気持ちもあったのですが、彼女はベルギー国内選手権も近くてハードスケジュールなのでGPFさえ行ければ十分でしょう。

渡辺倫果選手のフリー衣装斬新でかなり気に入りました!これを作った倫果ちゃんのお母さまの腕前凄すぎる!

女子もアイスダンスも代表争い熱そうなので年末の全日本が既に怖いです。もちろん男子も…


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