BLM運動と人種差別が深すぎる件
「人種差別なんて馬鹿げてる!世界は一つ、人類みな兄弟!」
なんてキラキラした純粋な気持ちでいた15年前を懐かしく思う。
そもそも子供の頃からアメリカ文化に憧れていた私は日本で大学を卒業後、就職はせずすぐに渡米した。
「ん?あれ?ちょっとこれ、おかしくない?」
と思い始めたのがアメリカ在住3年目くらいだっただろうか。きっかけは大学での出来事。
当時通っていた大学には二つのキャンパスがあり、受講する授業によってはキャンパス間を大学のシャトルバスで行き来しなければいけない。結構距離も離れているのでシャトルバスがない場合は公共交通機関を何度か乗り換えしながら行かなければならなかった。
その日も、次の授業がもう一つの方のキャンパスであるので停留所でシャトルバスの到着を待っていた。
いつもは二台来るはずのシャトルバスが何故か一台しか来ないのでおかしいなと思っていると、どうやら何かトラブルがあり、運行不可能になったらしい。
そのせいもあり、生徒達は我先にバスに乗り込もうとバスの入り口付近が大変に混雑している(入口はまだ開いていない)。それを見かねたバスの運転手は、
「バスの席は限られてるから、次の授業を受講してる人優先でお願いします!時間に余裕がある方は次のバスに乗ってください〜」(入口が開く)
と案内し始めた。それを聞いた生徒達は大ブーイング(授業がなくてもシャトルバスを利用する生徒達も多かったので)。次の授業の時間が迫っていた私は迷わずバスに乗り込もうとすると、
「どうせこのアジア人今あんた(運転手)が言ったこと一言も理解してないに決まってる!」
と私に罵声を浴びせる黒人の生徒達。もう腹の立ったのなんのって。どれだけ言い返してやろうかと思ったけれど時間も迫ってるし変に問題起こすのも嫌だったので、運転手には次に授業がある事を告げ、そのままバスに乗り込んだ。私にできたことと言えば、罵声を浴びせた生徒達をギロッと睨みつけることぐらいだった。その後もしばらくは心がモヤモヤ、本当に胸糞の悪い出来事だった。
ここでのポイントは
そう。黒人も当たり前のように人種差別をするのだ
もちろん全員ではないしいい人もいるが、大半がこんな感じの浅はかな人達だ。
街を歩けば
「ニーハオニーハオ」
とからかわれるのは日常茶飯事だし、このコロナ禍では、タクシーを乗車拒否されたりFワードを連発されたり。マスクをつけているだけで暴力を振るわれたアジア人もいる。
私も実際にマスクをつけて仕事に向かっている時、私のマスク姿をバカにして、こそこそニヤニヤしてる黒人に出くわしたことがあるくらいアジア人への差別行為は日常的だ。
私が最近見た動画でとびきり驚いたのがニューヨーク地下鉄で黒人がアジア人に
「向こう行け!そこに立つな!」
とか言いながらエアフレッシュナーのファブリーズをかけまくるもので、腹立たしさはあるもののここまでくるともう笑うしかなくなる。
どうしてそもそもエアフレッシュナーがコロナの除菌に使えると思ったのか(エアフレッシュナーって基本は空間の消臭に使うもの)。そのくせ自分の荷物は汚い車両の床に置いていて、そっちの除菌事情の方がむしろ気になる。
100歩譲って、もしそのアジア人がコロナ保菌者だったとしたら、どうしてじっとしていないで自分から絡みに行って故意に濃厚接触しようとしているのか。
ツッコミどころが満載だ。頭の弱い人なのか、本当に理解に苦しんでしまう。少なくとも荷物を地べたに置くあんた達よりは綺麗にしてるわ!と心の中で突っ込んだのは私だけではないはず。
話が脱線してしまいましたが、こんな風にニューヨークではお互いがお互いを人種差別しまくりである。つまりはお互い様だということ。在米15年目を迎える今では、人種差別のない夢のような世界なんてウォルトディズニーの世界の中だけだと断言できる。
こういう差別的な行動をする人達と私たちアジア人との大きな違いは、そうは思っても(人種差別的な事を思っても)表立って汚い言葉を罵ったり、行動に移すことは絶対にないということ。
アメリカでは人種差別問題はとてもセンシティブな問題で、人種差別的な言動は表に出すものではない事をよく分かっているのだ。
人種差別なんてないクリーンな世界を、ワールドピース✌️
なんて綺麗事を並べるより、人種差別はなくならないものと腹を決め、その上でお互い気持ちよく共存できるように、努力することの方が大切だと思うのだ。欲しいのはプロフェッショナルな態度。本来の自分に戻るのは家の中だけで充分だということ。
Black Lives Matter
「黒人の命も大切」と訳されているのをしばしば目にするが私には「黒人の命は大切」と言っているようにしか聞こえない。
この運動が盛り返すキッカケとなったミネソタで起きた事件。噂によると詳しく書いて会社を解雇になった人もいるらしいので怖くて書けないが、どうか皆様には詳細を調べてもらいたい。
BLM思想
UCLAで「BLMの運動が忙しいから非白人学生の期末考査を忖度しろ」と学生から頼まれて断った教授が停職処分になったというニュースや、
大手メーカーが美白効果があるシミ消しクリームの販売を中止したというものまで。
BLM思想は私が思っている以上に異常性を増し、ここまで来ると逆差別の域に入っているような気がするのは私だけだろうか。
また、ハーバード大学のアジア人受験者に対する差別「ある」・「ない」問題にしてもそうだ。ハーバードに入学するためにはアジア人に生まれただけで人の何十倍も勉強しなければならないなんて、これも結構な差別だと思う。
表立っての人種差別はよくない。黒人だけに関わらずすべての命は大切で公正に、かつ公平に扱われるべきだ。
でも過去には戻れない。人種差別で苦しんだ、悲しい歴史があるからと言って、何でもやりたい放題していい理由にはならないと私は思う。
差別されたから暴動を起こす
警察への抵抗
悲しい過去があるからこれくらいしても許されるはずだ
なんて甘すぎる。権利を主張している人がたくさんいる中でいったいどれくらいの人達が人としての義務を果たしているのか疑問に思うものである。自分たちは表立って人のことを差別するのに、自分たちに対する表立った差別には抗議するなんて都合が良すぎるのではないか。
今回のこのミネソタの事件、もし警官が黒人で、殺された方が白人だったらどうなっていたのだろうと何度も考えてしまう。
「本当の正義・公正で公平な態度を貫く」とはどういうことか。
SNSの投稿が黒一色で埋め尽くされてしまう前にもう一度考えてみてほしい。
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