摂食障害④
私は吐けない過食症だった。
最初のうちは、1日過食したら、次の日は断食するというサイクルだった。
しかし過食衝動が1日じゃおさまらなくなり、2日、3日‥1週間、2週間と増えていくと同時に、鬱になっていった。
うつ状態なので、学校にも行けず、お風呂にも入れず、ベッド上で過ごしていた。
なのに過食衝動がおこると、雨が降ろうが、雪が降ろうが、深夜だろうが、自転車を漕ぎ、コンビニをはしごして食材の買い出しをした。
カロリーの高いものばかりを爆買いし暴食→鬱の繰り返しだった。
買い出し以外は1日中部屋から出ず、ベッドから起き上がる事さえ面倒くさく、ベッドから手の届く所に食料をかき集めておいて、ベッド上でむさぼっていた。枕元はお菓子やパンのクズだらけだった。
買い出しの食材だけで過食衝動が収まらず、家にある食料も食べていた。
パン、カップラーメン、ハム、ヨーグルトはすぐ食べれるので便利だった。ウィンナーや冷凍食品は、温まるまで待てず、冷たいまま食べていた。食べられる料理がなくなると、マーガリンやジャムをスプーンで1瓶まるまる食べたり、それでも足りないと塩や砂糖もそのまま食べた。
なぜか、野菜を食べたり、食材を調理するということはしなかった。
というより、料理をする時間さえも待てなかいくらいに過食衝動がおさえられなかった。
誰かに食べている姿をみられることがストレスと同時に、過食をするのに邪魔になるものがストレスだった。
なので、一緒に住んでいる家族、特に母親がストレスだった。
家の食材がなくなると、母親は「また朝ごはんに準備していたパン食べたでしょ💢」とか「迷惑だからやめてよ💢」「怠けすぎ💢」とよく怒っていた。
娘が学校も行かず、1日中部屋から出ず、異様な食行動を繰り返したら母親だったら何かあるんじゃないかと感じないだろうか。怒るのではなく、心配するのが普通ではないだろうかと恨んだ時期もあったが、今現在はもう何も気にしていない。
私も大人になったものだ。