おまじない
エロマンガを描いている。
エロマンガを描きながら、たまに「エロマンガを描いている」とか「エロマンガ作業中」などとツイートするようにしている。
そうすることで自分が勢いづく感じがするからだ。
ツイッターの前はミクシィを使っていた。
ミクシィでも、何か試験を受ける前に、その試験に向けて勉強した内容や、あるいは「勉強している」ということを日記に書くようにしてきた。
SNSに「○○をしている」と投稿することで、その行為をしている自分が勢いづくような気がする。
他人の目に晒されるというSNSの特質を活かした、一種の「おまじない」である。
以前は「マンガを描いている」などとツイートすることを、カッコ悪いことだと思っていた。
作品を見せるのではなく、作品を制作している自分を見せる行為だからだ。
作家が作品ではなく作家自身を見せるのはカッコ悪い。
そういう美意識を持っていた。
いや、今もそう思っている。
だけど、今は「おまじない」の効果に期待している。
カッコ悪くても、自分が勢いづいて、それによって作品が完成するなら、少なくとも完成しないよりはマシだ。
エロマンガ、時間はかかっても、最後まで完成させたい。
とはいえ、SNSでは晒せない課題もある。
家族のこと、身体のこと、性に関すること、仕事のこと……誰だって人に言えない課題をいくつかは抱えて生きているはずだ。
誰にも言えない課題への対処というものは、しばしば停滞しがちだ。
思うように対処できないことで自信を失えば、それによって更に身動きをとれなくなる。
悪循環に陥る。
誰にも言えない課題への対処を勢いづける「おまじない」はないものか。
今日はここまで。
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