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【Event Report】人気職「事業開発・BizDev」のリアルに迫る!スタートアップトーク&キャリア交流会

近年、急成長中のスタートアップや大企業の新規事業部門で「事業開発(BizDev)」の役割がますます重要視されています。しかし、その実態や求められるスキルについて具体的に語られる場は意外と少ないのが現状です。

そんな中、2/7(金)に開催されたイベント「人気職『事業開発・BizDev』のリアルに迫る!スタートアップトーク&キャリア交流会」では、実際に事業開発の最前線で活躍するプロフェッショナルが登壇し、リアルな経験談を交えながら熱い議論が交わされました。
本記事では、イベントの模様を振り返りながら、事業開発の魅力やチャレンジ、求められるスキルについてレポートしていきます!

第一部:トークセッション

今回のイベントには、事業開発のプロフェッショナル4名が登壇。それぞれ異なる業界・バックグラウンドを持つ方々が、「事業開発とは何か?」を多角的な視点から語りました。

登壇者プロフィール

① 稲垣 亮太氏(株式会社HQ 事業開発部 部長)
マルケトで日本法人立ち上げや営業責任者を経験した後、株式会社スマートドライブの執行役員・営業責任者として、事業成長・東証グロース市場上場に貢献。2023年6月にHQに参画。福利厚生管理士。IS030414リードコンサルタント。日本福利厚生研究会所属。健康経営アドバイザー。CPCC取得プロコーチ。グロービスMBA修了。

② 山口 大介氏(株式会社Sales Marker パートナーセールス責任者)
株式会社DONUTS ジョブカン事業部にて、ジョブカン会計・ジョブカン見積/請求書の事業責任者を務める。IT導入補助金を活用しての販促活動を社内展開、ジョブカン事業部全体での補助金を活用した売り上げを対前年比で10倍以上に伸ばす。新規プロダクトの開発やセミナー登壇などを積極的に行い、社外との提携にも尽力。プロダクトのMRRは約3倍に伸長。2024年より、日本初「インテントセールス」を実現するSales Markerにて、パートナーセールス部門を立ち上げ、代理販売パートナーの開拓やアライアンス戦略の推進を担う。

③ 森田 善仁氏(株式会社M-INT COO)
大学在学中から陶芸家として活動。2008年に陶芸家としての活動を中断し、ビジネスの世界へ入る。専門商社にて技術営業、プロダクトマネージャーを経験後、経営企画で中計策定、全社予算管理等に従事。その後、外資系コンサルティングファームにてデジタル技術を活用した新規事業立ち上げを専門に、ヘルスケア、通信、製造業等、様々な業界のクライアントを支援。2022年にM-INTに参画。業務執行責任者。

④ 赤司 誠氏(株式会社mov 執行役員 兼 店舗支援事業本部長)
株式会社GENOVAにてWebコンサルティング事業部長として事業統括・新規事業立ち上げ等を経験した後、ランサーズ株式会社にてデジタルマーケティング支援事業の事業部長、セガ社とのJV事業責任者、子会社ボードメンバーとして複数の新規事業立ち上げ等に従事。その後SaaSスタートアップ2社にてSaaS事業のビジネス部門のマネジメントを担当し、前職Repro株式会社では新規事業の責任者として従事。2023年9月より株式会社movに執行役員として参画。

事業開発における最大のチャレンジと乗り越え方

最も大きなチャレンジは「ない」!?挑戦の連続が事業開発のリアル

トークセッションは「これまでのキャリアの中で最も大きなチャレンジは?」という問いからスタート。すると、登壇者の皆さんからは、「最も、というのは正直難しい。事業開発は挑戦の連続だから」という答えが。「一つの大きな壁を乗り越えたら終わり」ではなく、次から次へと新たなチャレンジを繰り返すのが事業開発のリアル。会場からは笑いが起きつつも、セッションは本音ベースのトークへとシフトしました。

「巻き込み力」「耐える力」「納得を得る力」が鍵

稲垣さんは、事業開発を成功させるには「チーム作り」が重要だと語ります。

株式会社HQ 事業開発部 部長 稲垣氏

「これから2年以内に7つの新規プロダクトがローンチされる予定」
「事業開発は一人ではできない。いかに周りに共感・納得してもらい、巻き込んでいくかが重要」

特に、新規事業はスピード感が求められるため、「常にアンラーン(学び直し)しながら、行動力を持って推進することが大切」という話が印象的でした。

一方、赤司さんからは「事業開発は耐える仕事」との発言が。

株式会社mov 執行役員 兼 店舗支援事業本部長 赤司氏

「事業開発は、うまくいくことは圧倒的に少ない。失敗のほうが多いです」
「でも、それが嫌いなわけではなく、むしろ楽しいからやっている。そうでないと、続けられない」

新規事業は、最初からうまくいくものではなく、何度も試行錯誤しながら進めるもの。「耐えることができるか?」そして、「その過程を楽しめるか?」が、事業開発職としての適性にもつながるのかもしれません。

さらに、山口さんや森田さんからは「納得を得る力」の重要性も語られました。山口さんからは「利益が出たら全員に還元する」 という具体的なお話もあり、納得感のある仕組みを作ることが重要とのこと。また、森田さんからも「まずは社内を納得させること」、その上で事業を作り売っていくのだとお話いただきました。

事業開発を成功させるためのスキル・マインドセット

「相手の立場に立って考える力」が事業開発を支える

外資系コンサルティングファームに勤めていたご経験がある森田さんは、コンサル時代に学んだ「相手視点」が活きていると語りました。

株式会社M-INT COO 森田氏

「CEOからは事業は任せたとも言ってもらっているが、自分はエンジニアもセールスも、それぞれの納得を得ながら進めている。事業開発の第一歩だと思う」

新規事業開発に携わると、早く売上を作らねばと外に目が向いてしまうことも多いですが、まずは社内の理解を得てチーム全員が同じ方向を向くことこそが、新規事業の推進力になると言えます。

仕事を楽しめるかどうかが、事業開発職としての分かれ道

本テーマに対し、山口さんからは「楽しめるかどうかが大事」だという発言がありました。

株式会社Sales Marker パートナーセールス責任者 山口氏

「結局、自分がやっていて楽しいことが一番大事」
「自分も、それを見つけるまでに10年くらいかかった」

また、「社内外で良い関係が生まれると、それが事業の質にもつながる」 という話も印象的でした。事業開発は単独で進めるものではなく、関わる人々との関係性が重要だという視点が共有されました。

稲垣さんや赤司さんも、これには「仕事が辛いと思ったことはない。むしろ、常にワクワクしている」 と同調。「もし楽しくないなら、転職してもよいのでは?」 という率直な発言には、会場からも笑いが起こりました。

第二部:スタートアップ企業とのミートアップ交流会

トークセッションの熱気が冷めやらぬ中、お酒やソフトドリンクが用意され、テーブルにはピザなどの軽食が並び、「リラックスした雰囲気の中で、事業開発に関心のある人々が自由に交流できる場」へと切り替わりました。

本イベントには、登壇者の所属企業だけでなく、事業開発職を募集しているスタートアップ企業の代表や事業開発担当者も参加。ご参加された方からは「現在は大手企業に勤めているが、スタートアップでの事業開発にも興味があり、今後のキャリアのために情報収集をしていた。今日はスタートアップ企業で働いている様々な方とお話できてよかった」「今後のキャリアや働き方について考えているところだったので、最前線で活躍している方々と意見交換ができて嬉しかった」といったお声をいただきました。

「これから事業開発にチャレンジしたい」「事業開発職のキャリアについてもっと知りたい」という方々にとって、リアルな情報を得られる機会となったのではないかと思います。

最後に

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