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設計士に求める心構え

4本足は安定してますが、地面が平らでないとガタつきます。
3本足は地面に多少凹凸があってもガタつきはしませんが、力が一方に偏るとバランスを崩してしまいます。
1本足だとどんなにボコボコな地面でもガタつくことはありませんが、両足でずっと支えておかなければなりません。

椅子に安定を求めるように、多くの人は日々の生活やこれからの人生に安定を求めるものです。どんなに突出したどんなに波瀾万丈な生き方をしている人でも、自分の中で安定したカタチを探り、バランスを取りながら自分の道を進んでいるはずです。
椅子の足のように、その安定の在り方もさまざまだと言うことを心に留めておいても良いかもしれません。

そして安定は変化する、なんとも厄介な生き物です。

安定の大きな部分を担うであろう住まいのカタチ創りをお手伝いする側としては、クライアントがどんなバランスの中で生きているのか見極め、その厄介な生き物に面と向かって対峙する意思が必要になってくると思います。


意思があって、そこを突き詰める事が出来たら本物な気がします。

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