ゴルフ上達の地図
ゴルフ上達の地図
ゴルフ上達の全体像というのは、ゴルフを練習する上での地図のようなものです。
大人になってからゴルフを始めた僕たちアマチュアゴルファーの多くは最初から具体的な方法について知りたがる傾向があります。
しかし、具体的なテクニックや練習法をどれだけ知っていても、全体像を理解していないと効果は限定されてしまいます。
例えば、アメリカに行くのに色々スーツケースに用意したけれど、肝心の行き方について調べないで、地図もなしに出発し、気づけば自転車に乗っていたとか、やっとたどり着いたと思ったら全然違うアフリカに着いてしまったみたいなイメージです。
そして、地図がないので、戻る場所もわからず完全にスイング迷子になってしまうという状態が起こり得ます。
しっかりと地図を見て、全体像をイメージしてから行動をした方が安心して自信を持って前に進むことができるわけです。
ゴルフ上達の全体像
スイングの基礎知識ークラブの扱い方
スイング運用能力ー5種類のクラブ
(コースマネジメント)
基礎知識であるクラブの扱い方の習得を目指し、その基礎知識を使って運用能力を高めていきます。
その運用能力を高める過程で基礎力も一層向上する。
このゴルフ上達のフローは何が目標であれ不変です。
1.スイングの基礎知識
スイングを構成するものは何なのでしょうか。
それは身体とゴルフクラブです。
そしてスイングにおいてスコア向上のために必要不可欠なのはボールを狙ったところに打つ精度です。
この精度を高めるためには、クラブが綺麗な円運動を描いてくれているかが重要になってきます。
つまり「クラブがスムーズに動いてくれているか」です。
飛距離を追い求めるアマチュアゴルファーの方も多いですが、精度が上がってくると、つまりクラブがスムーズに動き出してくれれば、あなたに適正な飛距離は自然と身に付いてきます。
「クラブがスムーズに動いてくれているか」
そんなにシンプルなの?と思ってしまうかもしれませんが、ゴルフスイングってそもそもめちゃくちゃシンプルなものです。
スイングを難しくしてしまっているのは自分自身なのです。
アドレス、テイクバック、トップ、切り返し、ダウンスイング、インパクト、フィニッシュ
スイングを身体意識で見るとこの様な具体的な動作で構成されています。
この具体的な部分だけを意識して練習している人をよく見かけますが、この練習は例えば、英語を話す練習をしないで、単語だけをずっと勉強して、英語ペラペラになりたいって言っている人のイメージです。
話す練習をするから話せるようになるのではないのでしょうか。
クラブにスムーズに動いてもらうために練習をするからクラブがスムーズに動いてくれるようになるのではないのでしょうか。
本当にうまい人たちやプロたちは、「切り返しで腰を切る」「下半身で打つ」「手は全く使わないで胸で打つ」のような身体感覚のことを言っていることをよく聞きますが、それはあくまでその人たちの感覚です。
ジュニアの頃や学生時代からゴルフに触れていて、クラブの扱い方が感覚的なレベルで理解できているのです。
クラブの扱い方が感覚に刷り込まれている上での身体意識なんです。
アマチュアゴルファーのクラブをスムーズに扱うという感覚がない状態、ましてクラブの扱い方を何も理解していない上での身体意識というのは非常に危険なのです。
大人になってからゴルフを始めた人は多いと思います。そんなわたしたちはクラブの扱い方を体系的に理解するという方が効率的です。
そしてそれをプロレベルの感覚にまで昇華させることも実際に可能です。
2.スイング運用能力
パター
ウェッジ
アイアン
ウッド
ドライバー
この5つの技能に分けることができます。
なおアイアンに関して4番アイアン以上は前提が違うので含みません。一般的にアマチュアが使用することの多い5I〜9Iまでとします。
これらはスイングの基礎知識である「クラブがスムーズに動いてくれる」状態になればクリアすることができます。
とてもシンプルです。
クラブにスムーズに動いてもらって、この5つの技能を行うという流れになっています。
この5つのスイング運用学習は、スイングの基礎知識(クラブの扱い方)を使えるようにするための練習であるので、基礎知識がない状態では不可能です。
基礎がちゃんとあった上で、それを使って鍛えることから、この基礎から運用のフローが1番重要だと改めて認識できると思います。
3.(コースマネジメント)
スイングが上達してきたらあと必要なものはコースマネジメント能力の向上です。
精度が上がっても考え方が間違っていたらスコアはまとまってきません。
スコアメイクするための知識、考え方を学ぶ必要があります。
詳しくはコースマネジメント編でお伝えしていきたいと思います。
最後に
ここまでアマチュアゴルファーが常に80台以下のスコアでプレーするためのスイング、思考力を身につける上で必要な前提条件、そしてゴルフ上達の全体像、これについて理解してきました。
地図なしでアメリカに行かない
近視眼的な練習をする前に、抽象的な考え方や全体像、こちらから入っていきました。
このようにビッグピクチャーからどんどん具体的なフェーズに入っていく。
このような流れで練習することでみなさんのゴルフ上達に対する理解、上達速度が確実に変わってくることを信じております。
ありがとうございました。
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