うちなんちゅに間違われた話
実は僕、これまでに何度もうちなんちゅ(沖縄人)に間違われています。
沖縄は行ったことないし、そっちの血も入っていないのですが、顔がちょっとそっちっぽいらしいのと、行動もうちなんちゅに間違われるようなことをちょくちょくしているらしいです。
その中でも一番記憶に残っているエピソードをご紹介します。
まだ実家に住んでいた20代の頃、泡盛にはまっていて、地元にある大きな酒屋さんにしょっちゅう泡盛を買いにいっていました。
そこは大きな倉庫みたいなところで、いろんなお酒が置いてある問屋のようなお店です。
僕はものを買うときはあれこれ見ずに、欲しいものだけ一目散に買ってさっさと帰る習性があります。
だからその酒屋に行くときは、他のお酒には目もくれず、一直線に泡盛コーナーに向かい、一瞬も悩むことなくお気に入りの泡盛を手にし、また一直線にレジに向かってお金を払い、そのまま帰ります。
そんなことを繰り返していたある日、いつものように泡盛を買って帰ろうとすると、レジの女の子が「あのー」と声をかけてきました。
驚いて「はい」と返事をすると、その子は「沖縄の人ですか…」と。
僕は一瞬なんのことか分からず「……いえ、地元の人間ですけど。なんでですか?」と返すと、そもそも僕がうちなーっぽい容姿なのと、あまりにも毎回毎回一目散に泡盛ばかり買って帰るから、きっとこの人は沖縄から出稼ぎにきて、故郷を偲び毎晩泡盛を飲んでいるのだろうとスタッフの間で話題になっていたそうです……
ちなみにそのレジ打ちの子は沖縄出身らしいです。
僕は苦笑いしながら「いや、ずっとここに住んでいます」と言って帰りました。
これがうちなーに間違われた最初の出来事で、それから3~4回間違われています。
今度間違われたら少しだけ知っている沖縄弁を使って偽沖縄人になりすまそうかと思っているのですが、まだそのチャンスは訪れていません。
と、これを書いていて、ふとあれは逆ナンだったのかなと思えてきました。
自慢じゃないですが、これまで逆ナンもちょいちょいされたことがあります。
でもまさか自分がそんなことされるなんて考えてもいないので、いつも適当に対応し、後から「あれって逆ナンだったんだ!」と気づいて後悔します。
だから逆ナンでいい思いをしたことはありません。
まあ逆ナンはさすがにもうされないでしょうが、誰かうちなんちゅに間違ってくれないかなと密かに思いながら生きています。
沖縄に行ったらどんな扱いされるんだろう??