見出し画像

Poppin’Partyに見るエモさ

突然だがみなさんは「BanG Dream!」という作品をご存知だろうか。バンドリという愛称で親しまれている作品で、アニメやゲームが展開されている。
もしかしたらアニメを見たりゲームをやったりしたことはなくても、名前だけは聞いたことがあるという人もいるかもしれない。

今回はそのバンドリの中の「Poppin’Party(ポピパ)」に見る"エモさ"を紹介したい。要するにただのオタクの語りである。

Poppin’Partyとは

先程も述べたとおりバンドリに登場する、女子高生5人組のガールズバンドである。
バンドのギターボーカルである香澄(赤いギターの子)がひょんな事からライブハウスでとあるバンドに出会い、自分もバンドをやりたいと決意したのがバンド結成のきっかけである。

何が"エモい"のか

そんなPoppin’Partyの何がエモいのか。これは人によっていろいろな側面を上げるかもしれないが、自分はやはりポピパの楽曲にこそ"エモ"が詰まっていると感じる。
Poppin’Partyの関係性を知っていたらこその歌詞やメロディー、"女子高生感"溢れる歌詞などにその魅力が特に垣間見える。

歌詞とエモ

その魅力溢れる歌詞には、バンドリのゲームのシステムも大きく関わっている。

ゲーム内でイベントが開催され、そのイベント内容に即した新しいオリジナル楽曲が発表される

というのが、よくある流れであり楽曲の歌詞とイベント内容がリンクしているため、イベント終了後でも1年経ってもその楽曲を聴くとイベントが思い出されるというのも良さである。

例えば「夏のドーン!」という楽曲は「ポピパの5人で花火大会に行く」というイベントの際に発表された楽曲で、その中にある

手を繋いで
みんなで行こう
こっそり秘密の場所へ

という歌詞は、「人混みではぐれないようにメンバー同士手を繋いで穴場である神社(秘密の場所)に向かう」というシーンとリンクしている。このイベントからもう3年以上が経っているが未だにこの歌詞を聞くとその情景が思い浮かぶ。

このように、イベントとリンクした楽曲というのがポピパ含めバンドリの楽曲の良さでありエモさの根源に存在している。

個人的にかなり好きな歌詞3選

ここではそんな中でも特にバンドリひいてはポピパらしさを感じる歌詞を紹介したい。ついでにこれを見た人はみんなバンドリを始めてほしい。

①Home Street

愛も優しさもステキ雑貨も
いっぱい
My home street

愛も幸せもコロッケパンも
たくさん
My home street

これは「よくお世話になってる商店街のイメージソングをポピパが作る」というイベントに合わせて発表された楽曲であり、この歌詞以外にも商店街の良さを詰め込んだ歌詞に溢れた楽曲になっている。
これも先ほどあげたような「ゲームとのリンク性」が顕著に見られる楽曲であり、良さを詰め込んだものになっている。
余談だが、このイベント以降のイベントではこの楽曲が商店街で流れているという描写がよく出てくる。

こういう歌詞はアニソンやゲーム楽曲などのリアルと切り離された世界でこそできる強みだと言えるだろう。

②ガールズコード

明日みんな何着ていくの?
真夜中メッセージ送ったのに
既読はゼロ

握るのは寿司とマイク
カラオケ行こう!

これは最初にあげた"女子高生感"がよく見て取れる楽曲である。一応作品中では香澄が作詞の担当であり、「女子高生が考えた歌詞」らしさが存分に発揮されているのが分かる。
これも中々リアルのバンドやアーティストでは歌うことができないような歌であり、それを表現できる媒体であることの強さが出ていると思う。

③アニバーサリー

五人で唄った
初めてお泊まり
初めてトモダチができた

放課後おしゃべり
勇気をもらった
中庭でお弁当食べた

これは「ポピパの人間関係の良さ」が現れた楽曲で、歌詞分けにもそのエモさが光る。
「初めてトモダチができた」と「中庭でお弁当食べた」という歌詞は有咲(キーボードの金髪ツインテ)とおたえ(青いギター黒髪ロング)が歌っているのだが、2人とも「ポピパによって交流関係ができた」という共通点がありその2人が歌っているというところがオタクにはぶっ刺さる。
有咲は「学業優秀すぎて学校に行く必要がなく友達がいなかった」ところを香澄と出会いバンドを始め徐々に学校に行くようになるという感じで、おたえは「奇抜な行動をよく取るため不思議がられて友達があまりいなかった」ところにポピパという居場所ができたという感じである。

そんな風に歌詞分けでエモさを出せるのもキャラクターが歌っているからこそ出せる良さの一つである。

まとめ

今まで紹介したように、2次元内で登場した楽曲だからこそ出せる良さというのがポピパや他のバンドリ楽曲の強みとして存在していると思う。
これを見て少しでも気になってもらえたらとても嬉しいです!!

いいなと思ったら応援しよう!