再会〜僕と君らが童貞たる所以〜 【11月16日】
11月16日、月曜日。同じ大学の同じ学科で、一年生の時からの付き合いなのに、この疫病のせいでほとんど会えなくなっていた友人たちと再会。
なお、今日集まった僕を含めて4人のうち3人が童貞である。4人のうち3人が童貞である。4人のうち3人が童貞である。4分の3が童貞である。
こんなご時世に、若者同士で接触してしまったことをどうか、許して欲しい。異性との接触はおろか、同性との接触も限りなく減少しているのが、僕達だった。
僕の友人は、皆心根が真面目なので、極力不要不急には会わないようにしていたのだ。ここずっと会っていなかったから、今年1度ぐらいは会っておくべきだと思った。童貞は、心根が真面目なのである。
今日再会したのは、「会おうぜ」とか「電話しようぜ」とか言ってくれる数少ない貴重な友人3人。僕には知り合いは多いけれど、友達が少ない。ヨシダよ、この一時を、大切にしろ。この「知り合い富豪友人貧乏」な性格が、僕が童貞たる所以である。
「映画でも見に行こう」という触れ込みで今日という日に予定を合わせた。しかし、待ち合わせの前日になっても、待ち合わせの当日になっても、誰一人映画についてLINEで詳細を決めることをしなかった。
前日の夜に、待ち合わせ時間「昼の12時」だけが何となく指定され、当日はみんなキッチリと待ち合わせ時間に間に合った。この人間関係の適当さと真面目さが混合しているあたりも、今日集まった3/4人が童貞たる所以である。
いやー、にしても、これが最高だよ。このぐらい適当な関係性が、1番良い。僕は変なところで人に気を使いすぎるタイプだから、気を許していない人と接していると、気疲れが半端じゃない。
適当に一緒に居るだけで何となく満足して帰ることの出来る友人というのは、僕にとってまさに理想の休日の相棒なのである。そして、それこそが友人と知り合いの境目と言えるのかもしれない。
昼の12時に集合し、(夜に集合しない律儀なあたりが、僕たちを更に童貞たらしめるのである)、実際にショッピング施設の映画館に入ったのはいいのだが、何となく見たい、と思っていた映画が、大体夜にしか上映されていない事に、入館してから気がついた。遅すぎる。気がつくのが、遅すぎる。このマイペースさが、集まった3/4人が童貞たる所以である。
「トンカツDJアゲ太郎、夜しかやってないじゃん。なんかあったのか?」
特にその後は、何かをした訳でもなく、1500円の高いハンバーガーを肉汁垂らしながら食って、近くの公園で日向ぼっこしながらくだらない話をして、ゲーセンで久しぶりにマリオカートや太鼓の達人をして、帽子屋で買いもしない帽子を試着して、夜の6時には駅で解散した。誠に健全である。高校生かよ。この健全さが、集まった3/4人が童貞たる所以である。
楽しかったでーす。
僕達は、入る店入る店の入口で丁寧に毎回消毒をした。誰一人抵抗することなく、面倒がることなく、手が荒れそうなほど律儀に消毒をする僕達がかわいらしい。食事が食べ終わるとすぐにマスクをつけるあたりも、非常にかわいらしい。このあたりが、3/4人が童貞たる所以である。きっと、そうだ。
家に帰り、ダラダラとしていたらもう深夜2時になってしまった。何となく友人の1人と、熱心にAVの話をしていた事を思い出した。(非常に有意義な意見交換の場となった)
そして今、何となくFANZAが無性に観たくなっている僕は、今日も、きっと童貞を生きているという事なのだろう。石原希望さんの作品が気になります。おやすみなさい。
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