銃操作(ガンハンドリング)の為の理論
猟、クレー射撃、競技射撃、一部には関係ある戦闘射撃…様々な状況が考えられますが、果たしてこの状況別に銃操作は異なるのでしょうか?
答えは否、だと私は思います
初めまして、Kentyと申します。今回私が書かせて頂くのは経験や教育を元に考察したあらゆる状況下でも安全に取り扱う為の銃操作の理論です。
まず原則として、人は見たものに対して、あるいは見た状況から予想される状況に対してのみ反応をします
人が見たモノの中から安全な方向等を判断して実行しますが、完璧に管理された場所(射場)でない限り絶対的に安全な場所はありません
戦闘状況では味方や民間人など傷つけてはいけない対象がいない場所が一時的に安全な場所になるわけです。つまり敵が出てくるかもしれない方向に指向するのも一つの安全策です
では未知のエリアに侵入して味方や民間人がいたらどうするか?簡単なことですが、銃口を下すなりして弾道が味方や民間人に向かないようにすれば良いわけです
このように安全な方向は常に自ら情報を集め精査し、判断して、実行(銃口管理)を絶えず続けているわけです、これをOODAループと言います
OODAとはO(観察)、O(状況判断)、D(意思決定)、A(実行)のことです
最も重要なのは自ら認識と判断を行い、最も安全な方法を実行することです。
余談ですが、昨今色々な画像や動画、或いはタクトレなどでストレートダウンなど色々な安全を考慮した“型”が存在します。しかしながらこれを習った人の一部にその本質を理解できていない者が居るために不快な思いをさせたり危険な目に遭わせてしまうのです
軍隊が映る写真やタクトレ動画で観察してみてください。銃口はどの方向に向けているか、安全装置を管理しているか、横並びの人の足に向けていないか...射手の練度を測るには最もリラックスしている状態の銃操作を見ていればよくわかるものです
結論として銃を安全に操作するには以下の三点が必要です
1:銃は常に装填されており、引き金を引けば発射される状態として取り扱う
2:引き金を引けば発射される状態であるから、射撃を決心するまで引き金に触れない
3:銃の安全状態を理解する(絶対的に安全な状態、機械的に安全な状態、人為的に安全な状態)
特に3について解説しましょう
絶対的に安全な状態は薬室に弾が入ってない上に撃鉄が撃ちている状態か、薬室が解放されて撃発することが不可能な状態です
機械的に安全な状態は撃鉄が落ちないようにロックするあらゆる機能(安全装置)を使用し引き金に触れても撃鉄が落ちる可能性が低い状態を言います、これは銃によって機能と制作意図によって異なりますのでよく説明書を読みましょう
人為的に安全な状態は弾丸が飛翔する線上(弾道)を人やもの向けない状態を言います
巷には様々な銃の安全管理原則が存在しますが銃を操作し仕事をこなす人か中に精通する人でない限り複雑になっていて覚えにくいモノです
今回の三点はそういった知識がない方でも安全に取り扱えるように本質のみを抽出したものになります
この三点を理解し自分のものにしていただければ安全に扱えるはずです、技術を覚える前に理論を理解することが成長の加速化につながります
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