「それ意味あるの?」という頭の声を消したい

語学をやっていると時々こんな声が聞こえてくる。

「それ意味あるの?」
「それ仕事になるの?」
「それお金になるの?」

この声は他人から言われたものではなく,言っているのは自分だ。いや,もう一人の自分とでも言うべきか,その辺りはよくわからない。

でもよくよく考えてみれば変な話で,僕は少なくともお金を稼ごうとか仕事にしようというつもりで語学をしているわけではない。

だからその声には自信を持って「No」と答えれば良い。

それでもこの声は定期的にやってくる。

その理由はおそらく,今の世の中のテンポが早くせわしなくなっているからだと思う。「役立つこと」「お金になること」が重視され,それ以外のものはなんとなく疎外されている気がしてならない。

だが,そんなことは一切気にせず,自分が好きであるならばそういった雑念は気にせず,今日も今日とて淡々と語学すれば良いだけの話である。これはもはや僕自身に向かって書いている。

僕は功利主義から離れた語学を実践・推奨しようとしているのだけど,そんな僕でも時々そんな声に悩まされてしまうということは,もともと語学は趣味じゃないけれど「ちょっと語学してみようかな」と軽い気持ちで始めた人は,簡単にその純粋な気持ちの芽を摘まれてしまうのではないかと思う。これは非常にもったいない。

役に立たなくてもいい,仕事にならなくてもいい,お金にならなくてもいい。それでも語学する。いや,だからこそ語学するのかもしれない。

泉谷閑示さんが書かれた「仕事なんか生きがいにするな」には,生きることを味わうためには日常の中に「遊び」を取り入れると良いと書かれている。

語学は遊びだ。楽しいからやる。それ以上でもそれ以下でもない。誰かに強制されてやるものでもない。少なくとも僕にとっては。

そして同じように考える人も世の中にはいると思う。そういう人たちはその気持ちを大事にして欲しいし,少しでも語学に興味がある人はこの「語学は遊び」でもあるという視点を持って欲しいなと思う。


というぼやきでした。




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