無痛分娩の感想
こんにちは。瀧本家の妻、サキです。前回の出産レポにも書いたように、私は2024年夏に無痛分娩で出産しました。初産です。無痛分娩については私自身もいろんな方のブログなど読んで情報収集をしたので、どなたかのお役に立てばと思って私個人の経験と感想をここにまとめます。
無痛にしてよかった?
まず結論から言いますと、私は無痛にしてよかったです!私にとっては、追加で10万円払う価値はじゅうぶんにありました。
以下、もろもろの詳細です。
「無痛」と言っても痛いのよ
そもそも無痛分娩と言っても2種類あり、自然に陣痛が来るのを待ってある程度子宮口が開いてから麻酔を入れる方法と、陣痛が始まる前に麻酔をして人工的に陣痛を起こして出産する方法と、2種類あります。
私が産んだ病院は前者でした。なので、子宮口が4センチに開くまで麻酔なし。その間は陣痛の痛みを経験しました。4センチのレベルでも私としてはめちゃくちゃ痛かった(最終的には10センチにならないと産まれない)!お腹と腰を内側からグオングオンとハンマーで打たれてるような感じ。
もうちょっとしたら麻酔を入れてもらえるんだ、という意識があったからまだ耐えられたものの、麻酔なしで最後までやり切らないといけなかったとしたら、精神的にも身体的にも耐えられたかと言われたら自信はない。麻酔なしで産んでる皆さんがマジで凄すぎる。
2度と味わいたくないと思う痛みだったけど、陣痛ってこんな感じなんだ、と経験できたことは、自分の見識が広がったという意味でよかったと思う。
※後から助産師さんに聞いた話によると、子宮口の開きが進んでいっても陣痛の痛みレベル自体はそんなに変わらないらしい。いや、でも、あの痛みがあれ以上短い間隔であと何時間も続くと考えただけでも恐ろしいわ。
無痛にすると分娩時間が長引く、は本当か?
無痛にすると、麻酔の影響で陣痛が弱まり分娩時間が長引くというのはよく聞く話。私の病院でも事前に麻酔科の先生からその旨の説明がありました。
私の場合は、陣痛が始まったのが午前6時。麻酔を入れたのが午後2時半。そして産まれたのが翌1時すぎ。麻酔をしてから半日弱、ベッドの上で待機していたわけです。麻酔を入れていなかったとしたらもっと早く産まれて来れたのかもな、と今でも思うし、産まれる直前で赤ちゃんの心音が弱まるトラブルがあった時は、もっと早く出してあげていたらこんなことも起こらなかったかもしれないのに、と、無痛を選んだことを赤ちゃんに対して申し訳なく思いました。
ですが、それは麻酔がなくても起きていたかもしれないこと。そもそもどんな出産であってもリスクやトラブルはつきものだし、無痛で起こりうるトラブルをわかったうえで納得して選ぶならそれで良いと思います。
無痛の良さ
無痛分娩の良さは、文字通り、痛くない!これにつきます(ただし麻酔の効き具合には個人差があるらしい)。麻酔が効いてからは一切の痛みが消え去って、でも陣痛の波が来るたび下半身が内側から押されるような感覚はずっと続いていて、とても不思議な感じ。
痛くないゆえに、いよいよ誕生が近づいたときも分娩台の上から自分で夫に電話。産まれる瞬間も落ち着いて呼吸していきむことができていたし、幸せな瞬間をしっかり味わうことができました。そして何よりも、出産後の処置。普通分娩で産んだ友人は、陣痛よりも胎盤を出してもらうときのほうが痛くて泣いたと言っていたけど、無痛の場合は産まれたあとも数時間は麻酔が効いているので胎盤を出したり会陰切開の傷を縫ったりといった一連の処置のあいだも痛みなし。それが非常にありがたく、ゆったりと出産の余韻に浸ることができた。
無痛分娩と愛情
「痛みを感じたほうが子どもへの愛情が強くなる」いまだにそんなことを言う人がいます。いやいやいや。当然ですが、痛みと愛情は関係ない。痛かろうが痛くなかろうが、自分の子どもは世界一かわいい!!
ちなみに私は小児科医師に上記の言葉を言われました。何の根拠があって言っているのでしょうか。。
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と、いう感じです。私はラッキーなことに麻酔の副作用などもなく、満足度の高いお産をすることができました。お産に満足できたのは、無痛にしたことだけが要因ではなく、もちろん助産師さんや看護師さん、お医者さん、そして夫の支えあってこそのことですが、私は無痛を選んでよかったと思いました。もしまた産むとしても無痛を選びます。